Ciao! (=´ー`)ノ⌒♪私自身あるいは困難な存在

■TMNETWORKとXJAPANが日々の糧εεε=(*ノ▽ノ)な佐野瑞希です、こんにちは。■音楽と、広範囲な意味での文学について綴っています。■現在は、一連の創作シリーズ『夢想と薔薇の日々』の更新がメインになっています。「おもしろかったー!」と思っていただける一日があれば幸いです。  ───遠い記憶をたぐり寄せると、どこまで遡っても自分の感性や思考のしかたが変わっていないなあと感じざるを得ない今日この頃。春、桜舞い散る日に。(2015.04.12改稿)

誕生日

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夢想と薔薇の日々最終話<永遠よりもずっとずっと長く ~幻のお誕生日企画②~>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

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別に、そんな特別な日になるなんて。
思ってもみなかった。

トシは仕事だったし。

朝も会えないまんま向こうは出かけて────午後、駅前のケーキ屋さんまでケーキを取りに行くようにっていう電話が来て。
それで話したのが最初だった。


…  お誕生日おめでとう。

「うん、ありがとう」

…  帰ってから、ちゃんとお祝いするから。

「うん。…あはは、期待してる」

…  おう。、、、じゃ、またあとでね。

「はい。。。」


そんくらい。
トシの声が聴けたのはうれしかったし、安心したけど、取り立てて“胸踊る”電話でもなかったよ。
ケーキ予約してあったのだって、知ってたしさ。

もし、その晩何が起きるかわかってたら、おれ、、、おれは、どうなっちゃってたかな?
正気でいられたのかどうだか。









《絶 筆/LAST WRITING》







── 夢想と薔薇の日々・完 ──

ありがとうございました*:🌹🌹:*






夢想と薔薇の日々<anniversary/ いのちの初夜 〜幻のお誕生日企画①〜>後編

『夢想と薔薇の日々(Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

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…ヨシキ。


トシに呼ばれて、ますます緊張して体がこわばった。

───来た〜〜〜!!!


おれ恥ずかしくて下を向いてたんだけど、返事しないわけにいかないから、「うん、、、」って言おうとした。

なのにね。

気が付いたら、もうトシの顔が目の前にあったの。
かがんで、こっち見てたんだよね。


…大丈夫?

「う、うん。だいじょぶだよ///」


それを聞き届けて安心したのかな。
トシは、おれの前髪をかき上げながら目線を合わせて、にっこり笑った。


…あらためて。お誕生日おめでとう♡

「あり、が、と、、、」


言うか言わないかの間に、口をトシの唇でふさがれた。


「あ…っ」

「ト…シ……っ!」


びっくりしたよ。

でもね。
こういうときって、おれ、マジックがかかってると思う。
次に何がやって来るか、なんとなくわかってしまう。

ほぼ、キス、したまま。
トシはおれの体を倒して、ベッドに沈めた。


きっとそうなるって、おれはわかってたから、だから、されるままになってたよ。
緊張してた分、準備もできてたっていうか。

トシは、ちょっと遠くにずれてた枕をおれの頭の下に引き寄せてくれた。
なんかそうゆう小さい気遣いが、すんごいうれしかったな〜♡


トシの体はすでに、おれにしっかり被さってたんだけど、そのトシが、わざわざおれの頭をぎゅーっと抱え込むみたいにして、言った。


…もう、、、いい……?

「…うん」

…我慢、できない。

「うん。。。」


トシが何のことを言ってるのか、当然見当はついたから。



トシは、おれの耳をそっと噛んだ。
おれは、きゅっと目を閉じた。
それから、トシは首筋に沿ってずっとキスをくれた。
それだけで、カラダがぽゎーっとなっちゃって、もしかしたらおれ熱出てるんじゃないかな?と思ったくらい。


「あ…っ!トシ。。。」

…え。……ん?何?

「ん、、、ん〜ん/////なんでもないっ」


肩のところで響いたトシの声は、落ち着いてて低かった。
それを聴いて、覚悟が決まった。
もうみんな任せようって、思ったんだ。





· · • • • ✤ • • • · ·



いつまでも終わらないかと思うようなキスが続いてた。
トシの息づかいと、何度もねじ込まれて絡んでくる舌と、たま〜におれの唇を噛むいたずらな歯と、すべてが甘くって……。
夢みたいだな〜♡


トシはその勢いのまんま、おれのカラダを愛撫し始めた。
手と舌と唇と、、、あっちこっち使って。
おれの胸とかお腹とか腰とか、背中や脇の下まで。
股の内側、脇腹、そんなおれの急所も、トシはちゃんとわかってて。


あのね、素朴な疑問なんだけど、トシっておれの胸、好きなのかな?
魅力、感じるのかな?
女の人と比べたら、ふくらみも乳首もあまりに足りないのに、こんなんで満足できるのフシギに思っちゃう。
おれ、いつも申し訳ないような、変な気分になるんだよね。
トシは……、本来、女も抱けるからね……。


まぁ。
そんな疑問は置いといて、おれはもう完全に参っちゃってた。
トシの触れた至るところが火照って、どうしようもない。
重なってるカラダ同士ね、うん、トシの体もめちゃめちゃ熱っぽかったよ。

その熱に浮かされながら、おれは、何度も目をしっかり開けて、トシの顔を見ようとした。
ありがとうって伝えたかったんだ。
だって、やさしくしてもらえて、すごくすごくうれしかったんだもの。
けど、どうしてもうまく目を開けれなかった。
喘ぎながら「トシ…!」って叫ぶのがやっとだった。


…ヨシキ、愛してるよ。

…好きだよ。

…ヨシキ?気持ちいい?


そんなトシの言葉に、必死で「うん!」「うん!」って応えるだけ。
あとはもう、訳のわからない絶叫をくり返すばっかり。
興奮して心臓がドクンドクンしてるのが、耳の内側から聞こえた。
もう、ありがとうなんて、伝えるどころじゃなかった。





· · • • • ✤ • • • · ·




我慢できないって言ったわりに、トシはなかなか挿入はしてこなかった。


おれはおれを全部トシにあげたいと思ったのに、実際は、トシがトシをおれに全部くれちゃってるみたいだった。


え?
意味わかんないって?

んと、つまり……尽くしたいと思ってるのはおれの方なのに、現実はトシの方がおれに尽くしてるみたい……、って言ったらわかる?

うん。
なんか、そんなふうなんだよ。
おれは、ただ、トシのくれる快感に、身を委ねてるだけだった。
夢中で。


トシはね、すごく、おれの体を愛してくれたんだ。
慈しんでくれたっていうか。
それが目的だったのか、それとも前戯のつもりだったのかは、知らないけど。


「と、し……、、」


快感の波が次から次へと押し寄せて、どうにかなっちゃいそうだった。
トシの背中や腕に、いっぱい引っかき傷つくっちゃったかな。


「トシ、、」


はぁ、はぁ、っていう激しい呼吸の合間に名前を呼ぶ。



…なに?

「トシ…っ」

…聴こえてるよ。

「も、もう……挿入れて、いいから……ッ」

…ヨシキ、もうイきたい?


顔が更に、カーーーッと赤面する。


「ちが…ッ、おれじゃなくて、トシ!」

…俺?

「トシもキモチよく、な…って、、、」


トシはクスクスって笑った。
余裕こいててズルいな。


…入っていいの?

「う…ん……。」

…んじゃ、遠慮なく。


遠慮なくって言ったくせに、トシは遠慮しいしい突っ込んできた。


「ん…ッ///」

…平気?だいじょうぶ? 

「へ、いき……っ!」

…沈むぞ?

「うん……、奥まで来て!もっと、奥だよ!/////」

…ダイジョブかな。

「あ…ッ!ん、あああ……!!」

…ヨシキ?

「い…いいからぁッ!」


カラダの中が、トシでいっぱいになった。
その瞬間、おれギャーギャー泣いちゃってさ。
きっと、やっとひとつになれたんだって思ったら、感極まっちゃったんだよね。

おれが泣いたからかもしれない。
トシは、しばらく動かないで、静かに抱いててくれた。


…平気?

「うん。。」


涙でグショグショになったおれの顔を、トシの手が包んでくれた。
おれも、ようやくまともにトシの顔を見れるようになって、「ダイジョブ…」って答えた。


…今日はヨシキの誕生日なんだから。ムリしちゃだめだよ。

「無理なんてしてない!」

…最後までヤらなくたっていいんだよ、こんなの。別に。

「けど!おれがキモチいいなら、トシも同んなじがいいもん


トシはふふ、って笑った。


…ありがとう///よし!動くよ?

「うん」


もう一度、固く目をつぶる。


トシの頭や背中をぎゅぅってしながら、さすりながら、どうかおれの気持ち伝わりますように、って、ずっと願ってた。

全部、トシのものになりたいって。
それか、全部溶けてしまって、トシのこと、包み込んであげたいって、、、、











《未 完/UNFINISHED》










【突発】【連絡事項】深夜の○○ヂカラ❗『夢想と薔薇の日々』<寄り道 〜マイ・バースデー・ナイト〜>の書式を直しました

『夢想と薔薇の日々(Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

【突発】深夜の○○ヂカラ

うおおおおっっ❣️🔥🔥
頑張った、頑張った❣️
よくぞ頑張った❗❗❗✲ฺ٩(ˊᗜˋ*)و


先日、変なところがセンタリングになっちゃってますとお話ししましたよね。
それから改行とかスペースの問題。


とりあえずの対症療法(?)みたいな感じですけど、人気記事の上位に来ている『夢想と薔薇の日々』<寄り道>のトラブル(不具合)を解消するのに成功いたしました❗❗

htmlタグを一気に直したwww
もう死にそう、、、……( っ °、。)っパタッ


たぶん、だけど……直ってます。
よかったらもう一度読んでやってください。
よろしくお願いします🙏💕


眠い眠い眠い眠い眠い眠い(=_=).。o○
おやすみなさい🚀🪐



佐野瑞希o


ぽちぽちぽちぽちʕ•̀ω•́ʔ✧



夢想と薔薇の日々<TURN TO THE NIGHT OF LOVERS>

『夢想と薔薇の日々(Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

夏至2021SP

今夜も、また。
楔を、打ち込む。

彼の躰の深く、深くまで。

そう、いつものように。
彼の望みのままに。


ああ…俺は、 ヨシキ の中で 深海 うみ を泳ぐんだ────。








「………っ!


ヨシキの叫びは声にならない。
俺が最奥を突くと、彼は、その身をビクン…!と震わせた。


両胸に、紅みを帯びて立ち上がる乳頭。
激しく、熱く喘ぐ呼吸。

彼の局部も、すでに極限状態にまでそそり起ち、その先端は白濁した露で濡れていた。


俺は思い切って、掴んでいたヨシキの太股を高く持ち上げ、更に強引に左右へ押し開いた。
そしてくり返し、彼の体内を突いた。


「あ!あああっ。」


今度ははっきりと声が響く。


…ヨシキ。ここ、感じる?


そう訊ねておきながら、俺は自分が果ててしまわないようにするのに懸命なのだった。


「あ、も、イく……っ、イきたい、トシっ!」


ヨシキは激しく身をよじった。


「んん!もう…ッ、出…ちゃう……っ」

「イき、たい……ってば!」

「あ…あ……あっ、トシぃ……ッ」


彼の声は悲鳴にも近かった。
甘く響くヨシキのその“嘆願”は、俺の理性を完全に奪い去った。

本能の牙の欲するままに、俺はヨシキの躰を貪り喰う。
世界じゅうどこを探したって、この脳天まで つんざ くような興奮を俺に与えてくれる者は、ヨシキしかいない。
あらゆる意味において、このひとは俺にとって唯一絶対だった。


…よし。ふたりで、行こうぜ。

「は……やく、、、」


深紅に染まったヨシキの唇の動きが、俺を急かす。
彼の表情は、快楽に さいな まれた者の、肉体と精神の象徴そのものだった。
俺を見つめる潤んだ瞳が、愛情以上の、どこか哀しみさえ含んでいて。


それは、見惚れてしまうほどに美しい光景だった。








.。o○.。o○.。o○.。o○








「トシ、汗すご〜い☆」

…えー?あー。。


ヨシキに言われて気付いた。
びっしょり汗をかいてしまっていた。
室温は高くないのに。


…気持ち悪い?

「え、何が?・・・汗??」

…うん。

「まさか全然!…だって、、」


そこで恥ずかしげに肩をすくめてから、ヨシキは言葉を紡いだ。


「だって、おれのために一生懸命になってくれてるトシって、おれ好きだよ///」


別に、ヨシキのためだけに一生懸命な訳ではなかったけれど。
まぁいい。


…うん、もうメチャクチャ必死。


ふざけて笑いながら抱きついたら、彼は、あはは、とうれしそうにはしゃいだ。








.。o○.。o○.。o○.。o○








何度、ふたりで絶頂を味わい尽くしたろう。
目が覚めたとき、ヨシキの躰の上にいた。
彼に覆い被さったまま、俺は意識を失っていたらしい。


…おっと、、ごめん!


あわてて身体を退かそうとすると、彼はやんわり俺を制した。


「だいじょぶだよ」

…ん。そう?

「ふふ/// うん、いいから」

…退くよ、重いでしょ。

「ん〜ん、気持ちいい♡」

…気持ちいい!?

「うん、トシの重みがね」

…ほんとに?

「ほんと♡」




ヨシキが手を伸ばしてきたので、俺はその手を握ってやった。


…起きてたの?ずっと。

「うん」

…俺どのくらい寝てた?ごめんね。

「20分くらいかな?謝ることないじゃん」


ヨシキは俺の手へ顔を擦り付けると、そこに小さく口づけた。
そして俺をまっすぐに見上げて、悪戯っぽくくしゃくしゃっと笑った。

その眼を見た俺は、何故か胸を締め付けられる。


…ヨシキ。

「はい?♬」

…好きだよ。


ごまかすみたいに、ぽつりと言ってみるけれど。


「うん。おれも、好きだよ///」


彼の顔はピンク色に上気していた。

ヨシキの『おれも、好きだよ』は、俺の「好きだよ」とは違う。
ごまかしでもなければ何の照れ隠しでもない。
ただ、直球ストレートの愛情表現だ。
だからこそ、またそれが俺を気まずくさせる。

でも、そんなことに気付きもしないのだ、このひとは。


俺がどんなに、方便で「好きだよ」や「愛してる」を重ねたとしたって、ヨシキのたった一度の『好きだよ』には敵わない。

一生、永久に─────。










頑張るからもう一回やらせて。


ヨシキの耳元で囁いた。
短い沈黙のあと、彼は、いいよ、と言ってはにかんだ。



靭やかな鞭のように、ヨシキの腕が俺の背中にぴったりと回される。
その肌の温みを確かめてから、俺は再び、彼の体内へと身を沈めにかかるのだった。










誕生日を数日後に控えた、ある夜の話だ。

無邪気なだけの幼なじみには、もう決して戻れないことを、俺たちはとうの昔に知っている。





















夏至2021SP

《END》

💐💐💐Happy Birthday!!💐💐💐

どうもありがとうございました😃




夢想と薔薇の日々 第二部 完

★落としたょ『夢想と薔薇の日々』お誕生日SP・・・ごめんね💧★


『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

★お知らせ★


いや、なんか……漠然と、としくんのというか、“我が家”の彼氏さんもというか、誕生日だな~っていうのはあったんだけど。

タイトルの通り、スペシャルは落としました。
ごめんなさい

正直なことを言ってしまうと、そうやって誕生日だなと思っても、ウチのバカップルがちっとも動いてくれなかった。

絵が浮かんでこなかったんです。
残念なんですが。

他の原稿にうつつを抜かしていたっていうのもあるんですけどね😅😅😅
それはまた、アップできる日が来ると思います。

とにかく、今年はトシのお誕生日SPはないです。
期待してくださった方がいらしたら、申し訳ないです。
おそらくヨシキのもないんじゃないかなぁ、どっちかだけあるのもねぇ、フェアじゃないんで。

と、いうわけで、本当にすみれません!
もしよかったらですが、昨年のお誕生日SPを上げておきますので、再読なさってみてください。

心から…お誕生日おめでとうございます

来年まだココが生きていたら、書けるかな、わからないけど。

ちょっとね、一年が早すぎる!😂😂😂
わたしのCPUそんなに優秀じゃないもん!💦

言い訳をして終わります。
では、またね


佐野瑞希o

ポチしていって~
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🥞ご無沙汰しております🍹

こんにちは|ω・)ノ
「お久しぶりです」とか「ご無沙汰してます」とか毎度のことなんですけど
今回は、あらゆるSNSをお休みしていて
ちょっと焦ってます。
ココも放り出して、、、ゴメンなさい。
本当に、ココだけは更新しなくちゃと思っていたんだけど…いろいろあってね、これから説明しますが。


8月中は、夢想と薔薇の日々は<きょうの夕ごはん>だけになってしまいました。
それが、すごく残念です。
楽しみにしてくださっていた方がいたら、本当にごめんね。
わたしももっと、書ければよかったと思っています。


えっとね。
一言で言っちゃうと、ぶっちゃけ、人と関わるのがいやになっちゃったんですよ😅😅😅
伯父のお葬式後、あと自分の誕生日からこっち、ずーっと、特にSNSで人と話すのがとても億劫になってしまって。

たぶん前半は、体調が悪かったのが大きな原因。
薬がね、何かどこか、効かなかったか違ってたかどちらか。
一日中、何もできなかった。

それともうひとつは、ネットじゃなくてリアルが楽しすぎたのも原因かな。
に縛られるのが鬱陶しくて、ほとんど見ない日もありました。

SNSの億劫さは、まだ解消しきれたとは言えません。
誰でもあるんじゃないのかなあ、こういうのって。
ないの?😨
ないのかな?

わたしはたまに、ものすごく‌がキライになっちゃうんです。
お友達がいやとかじゃないんだけどね、‌の中にいる自分がつまらないの。
「こんなことしてて、わたし、なんなんだろ~?」って思ってしまうのよねぇ。
これも第一に、体力が落ちてるからなんですが。

でも、そろそろ動き出したいかなって気に、なってる。
ので、ボチボチSNSにも顔を出すようにします。
もしかしたら、今までとは関わり合い方が違うかもしれないですけどね。


そ、し、て、ですね。
問題の『夢想と薔薇の日々』ですが。
こちらも、もしかすると更新できるかな?って感じはあります。
インフォメーションをチェックしていてくださいね。
また(?)「書く書く詐欺」になると困るんですけど😜

けど、1ヶ月に1本っていうと、こんなペースなんだね。
理想的には3回くらい更新できればいいですよね~😂

てなわけで。
ご無沙汰しておりましたが、そろそろ。
リハビリは必要ですけど、『DRR』もガンバりますから。
長くあたたかい目で見ていてやってください。


最後になってしまいましたが、皆さまもお元気で、この季節の変わり目を乗り切ってくださいませ!( ̄- ̄)ゞ

また近いうちにお会いできますように😄
🥞ご無沙汰しております🍹


佐野瑞希o








夢想と薔薇の日々<寄り道 ~マイ・バースデー・ナイト~>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

寄り道

駅からの道を、いい気分でトシと歩いてる。
トシがごちそうしてくれたバースデーのディナー食べて、映画のレイトショー観て、新宿から帰って来たところ。

おれは酔っ払っちゃってて、ちょっとばっかり足元がおぼつかなかった。
でもほんと、気持ちだけはすごくハッピーだったから、鼻歌なんか歌ったりしてて。


…おい気を付けろよ。

「うん、だ~いじょうぶ♪」

…ほら!ヨシキ危ない!

「へ~きだよぉ♪」


トシは四六時中おれに注意を払ってくれてたし、おれはおれで気がでっかくなってたから、何が来たってへっちゃらって感じだった。

本当に、楽しくって。
こんなに長くトシと遊べて、いっしょの時間をシェアできて、そして、ふたり同んなじところへ帰るんだ。
おれは、この上なくしあわせだった。

ところが、ね。




…もうヨシキ、危ないからダメ!


決断したのはトシだった。


「え~何がぁ~?」


おれはぼんやりフワフワしてて。


…もう、危ないってー。俺におぶされ。

「ん~?トシに…おんぶ~?/////」


酔ってはしゃいでたおれは、公道でトシに背負ってもらえるのがうれしくてうれしくて!
だから軽い気持ちでトシにおぶさっちゃったんだ。


これが運命の分かれ道だった。





.。o○.。o○.。o○.。o○






気付いたら、トシの肩で危うくよだれ垂らしそうになって寝てた。
トシの歩調が気持ちよくて、つい眠っちゃったんだと思う。


「どこ……?」


小さく呟いてみると、トシがいつものやわらかい声で答えた。


…もう家の近くだよ。


寝ぼけててよくわかんなかったんだけど、家の近くったって、ここは家への道とは別の…。

もう一度トシの肩に顔をくっつけたおれは、半信半疑で訊いてみた。


「ここ、行き止まりでしょう、公園で、、、」


そしたらね、トシはこう答えたんだ。


…そこが目的地。


おれ、驚いちゃって。

え?
目的地が公園???


「ど~したの?」


トシは答えてくれない。


「トシ、下ろして?」

…ダメ。



すぐに、道の突き当たりの公園に着いちゃった。

人のいないだだっ広い公園は、街灯もあったけど、木が繁り合ってて暗かった。


「トシ?なんなの、ねえ?」

…今わかるよ。




トシがおれを連れてったのは、公園の隅にあるテーブルと椅子のところだった。


…はい、下りて。


おれは、椅子じゃなくてテーブルの上に腰かけるかたちで下ろされた。


「ど~したの?なんかサプライズとか!?」

「トシ…」


トシがこっちを向いた。
そして、おれの顔を両手で挟んだ。


…冷たいね。


なんだろ、やばい、って、このとき初めて思った。


…少しさ、俺に付き合って。

「付き合うって、お話??」


そう言い終えたときには、すでにトシの腕がおれを抱きしめてた。
そんで………そのまま、キス────。


「ちょ、、、っ!待ってよ

「トシ!」


トシは無言だった。

とっさに、トシを止めなくちゃって思ったけど、後の祭りってやつ。

まさかトシが、こんなところで、こんなこと……。


トシは、おれの着てた薄いコートを途中まで脱がせたかと思うと、シャツのボタンも丁寧に外した。
そして、黙ったまま、おれの首もとや肩にキスし始めた。

知らないうちに涙が込み上げてきた。
いやだとかじゃない。
パニック起こしたんだ。

どうしたらいいのかわかんなかった。
カラダが硬直したみたいになって。

トシが訊いてきた。


…寒い?


答えられなくて、夢中で首を横に振った。

トシの手が、背中から腰に回ってきた。
それから……ジーンズのチャックを開けて。。。


「トシ、だめだよ、、、こんなとこで…」


ひそひそ声のまんま、必死になる。


…大丈夫、ヨシキ言うこと聞いて?


トシの声は低い。


「だって、家に帰ってから…」

…家までなんて待てない。

「そ…んな」

…ヨシキ、おねがい。愛してるんだ。

「だめだって!ここじゃ…っ、」


そう言いはしても、コートを中途半端に脱がされてるから、腕が自由に動かない。


「あ、、、っ!だ、め、トシ!」



そこからはあっという間だった。


テーブルの上に転がされて、おれたちはそのままセックスした。
って言っても、おれもトシも完全に裸になったわけじゃなくて。
なんて言うんだろ、胸をはだけたのと、お尻を出しただけ(トシなんか前開けただけ)っていうか。

おれはほんとにただ、誰も来ませんようにってことしか考えられなかった。
トシが誰かに見つかったら困るって思ったの。
あとは、お酒が相当入ってたのもあって、意識が理性と快楽との間を往き来してた。

トシがずっと、おれの名前を呼ぶんだけどね、それがいつもと違ってて。
ヨシキ、ヨシキ、って、甘えるような?
ううん、むしろ、すがるみたいな。


「や…っ」

「あ、あ、……ん、、っトシ!」

「トシ」

「ふ……っ、、…く、」

「トシ、やぁ…ん……ッ」


自分の声とトシの息づかいが、広い公園の静けさの中に響いた。
いけないって気持ちとは裏腹に、カラダはどん欲にトシを求めてしまって。
トシを制しようとしてたはずが、いつの間にか、もっと感じたくて感じたくて仕方なくなってた。


…ヨシキ…気持ちいい?

「は……ッ、、ぁん…」

…ヨ…シキ…、愛してるよ!

「トシ、、、


涙だけは相変わらず、こぼれるのを止められなかった。
自分でもなんで泣いてるのかわかんない。
もう何もかも、何でもいいやって思った。

涙の向こうに、トシの肩ごしに、おっきな樹の枝と都会の星がにじんで見えた。





。o○.。o○.。o○.。o○






…ごめん。悪かった。


おれに服をきちんと着せ終わると、トシがうつむいて言った。
まるで懺悔してるみたい。

正直おれは、何のことを謝られてるのかわかんなかった。

無断でキスしたり服脱がしたりしたこと?
公園でエッチしたこと?
それとも、夕食や映画が台無しになっちゃったとでも思ってるのかな?

確かに初めはムカついたよ。
黙ってこんなトコに連れてこられて、有無を言わさずエッチに持ち込まれて。
しかも、楽しいってゆうのとは違うもん。
テーブルは痛いし、ろくにトシのこと抱きしめもできないし。

けどね、不思議な感覚が湧いてきたのも事実だった。

一言で言っちゃうと、「おれってこんなに求められてたんだ!」っていう。
単純に、トシが家まで待てないくらい、おれに欲情してたのがうれしかったっていうか。

だから、トシ主導のむさぼり喰われるようなセックスでも、なんか、怒れなかったんだよね。

少なくとも、いやじゃ、なかったもん。


「今さら、悪かったとか言われたって。」


トシは地面を見つめたまま、何にも言わない。

泣くつもりはないのに、急激に感情がたかぶって涙があふれてしまう。


「だってこれ。共犯でしょう?」


「ねぇ、違うの……?」


トシに、そうだね、って笑って認めてほしかった。
ただの一方的な行為じゃなかったんだって。
おれも、同罪なんだって。


「なんで軽々しく謝るんだよ」


「なんか言ってよ」


テーブルに座らされてたおれは、トシのだんまりにモーレツに腹が立っちゃって、目の前のトシを殴ろうとした。

振り上げた拳は、やんわり手首ごと掴まれちゃったけどね。

それでそのまんま、トシに抱きすくめられた。


トシに甘えたいのと、トシを責めたいのが、ごちゃ混ぜになって、おれは一気にボロ泣きした。


「後悔、してるの?」


「おれと寝たこと、、、?」



おれね。
すごいさみしかったし、それに、悔しかった。

こんなにふたりでいるのに、くっついてるのに、トシが限りなく遠くて……。




「ねぇ、返事してよう」


「ねえったら」
 


それでもトシは無言で。









「もう、、いいよ。。。」


どれくらい経ってたんだろう?
ひどい脱力感に襲われて、トシからの言葉もあきらめたときだった。

トシが、おもむろに、口を開いた。


…ごめん。。。ごめんね。。後悔は、してない。本当だよ。


…だけど、またやり方を間違っちゃったなって。


…いつも泣かせてばっかで…俺。ごめんね。すごく大切なくせに、全然大切にできないんだ──。


トシは、言い終えると、腕の中にいるおれの髪を撫でた。
その手があんまりやさしくて、苦しそうで。

おれは嗚咽を抑えられずに、トシの胸にしがみついた。


「ちゃんと、大切にされてるじゃん!」



首筋と背中に感じるトシの手が、熱かった。







もう。





ほんとに、これで何もかも。




何でもいいや。








この世界に、トシとおれさえ残れば。








.。o○.。o○.。o○.。o○







帰り道は酔いもすっかり覚めちゃって、黙々とトシの後ろをついて歩いた。


…手、繋ぐ?


トシが言ってくれたけど、おれは「ううん、いい」って答えた。
今 手を繋いだら、公園でのセックスを生々しく思い出しちゃいそうで、何となく気恥ずかしかったんだ。

だけどね。
トシの背中を追いながら、おれ、ある重大なことに気付いちゃったの。
とってもとっても、重大なことだよ。


───今しかないかなあ。

思い詰めて、トシを呼んだ。


「トシ……トシ!」

…え?


トシが振り向いておれを見る。
おれはトシに近付いていって、トシの真正面に立った。


…なぁに?

「あのね」

…うん。。。


トシはちょっと、戸惑ってるみたいだった。
公園でのこと、気にしてるのかな。


「おれ…」

…うん。

「おれ、今日トシと同い年になりました」

…?

「でもね、なってから1回も言ってなかったでしょ」

…ん?何を?


おれはトシの目をまっすぐに見上げた。

もう、1才違いの年下じゃない。
堂々と、言うんだ。


「───おれ、トシのこと、愛してるよ。誰よりも、愛してるよ」


「誰にも、負けない。愛してる、世界でいちばん」


「だからこれから一年、またよろしくね」


トシが面喰らってるのはわかってた。
けどおれは、淀みなく、言いたいこと全部言い切った。


…ヨシキ…。

「ん?」


おれを見つめるトシの瞳に、微かにだけど涙が浮かぶのがわかって。


「やぁだトシ、、、泣かないでよ/////」


おれは一気に照れくさくなっちゃって、とびっきりの笑顔をつくると、トシの肩に飛び付いた。

すぐに、あわてて受け容れてくれる、トシの腕があって。


「さっきからさ、トシはおれのこと愛してるって連発してくれてるけど、おれは全然言ってなかったから」

「ごめんね、ほんとにほんとに愛してる♡」


うん、ありがとう、って言いながら、おそらくトシは少し泣いたんだろうけど、おれは知らないことにした。




☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆





それから。
結局おれたちは、手を繋いで帰った。
そろそろ寝静まる住宅街を抜けて。

ふたりで息を弾ませて、他愛もない話をして、腕をぶんぶん振って、笑い合って。

家に戻ったら、きっともう一度、お互いの体を求めて愛し合って、強く深く、結ばれるんだろう。





ありがとう、トシ。
ちょっぴり大変だったけど、最高の誕生日を。


そして、ありがとう、…そこにいるならば、神様。
宇宙一、素敵な贈り物 トシを。
























《END》
いつまでもしあわせでいてくだされ💘
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✨⭐どうもありがとうございました⭐✨

★明日(11月20日)の『夢想と薔薇の日々』お誕生日SPについてお知らせ★

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

おはようございます(=゚ω゚)ノ💨💨

よかった!

今年はトシのお誕生日(遅れたけど💧)に続き、明日ヨシキのお誕生日分も公開できそうです。
ほんとに、ホッとしています。

異例のことなんだけど、今年はトシのときもヨシキ側からの視点で書いたの気付かれましたか?

明日もヨシキ側から描いてます。
トシのときとは、またひと味もふた味も違った雰囲気になっていますので、お楽しみに。
いや、全然楽しくないかもしれないけどね?(O.O;)(oo;)💦

今回は、トシとヨシキの会話が何度も何度も大きく変わって、かなりの推敲作業が必要でした。
始めに考えていた話と、大筋は同じなんですけど、ふたりの話す内容がまっったく違うので、別の話みたいになっちゃった。笑。

何度書き直しても、次に見るとまたふたりが新しいことを喋り出すので、大変でした。
最終稿を読むと、う~んいつもの💧って感じかな。笑。

やっぱり言っちゃおう。
お楽しみに♡

それでは、いつもの時間にいつもの場所、ココで、お待ちしています。
どうぞよろしくお願いしますm__m

佐野瑞希o

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夢想と薔薇の日々<約束 ~Happy Birthday💐ボクの彼氏様~>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

お誕生日の王様


メチャメチャ急いでお風呂出たのに、寝室に行ったらすでにトシは眠ってて。

カッコいい♡
寝てるときも男前!♡


って、今はそんなこと思ってる場合じゃない。
なんでこの大事なときに寝てるんだよ~っ!!!

思い切って声をかける。

「トシ…トシ、……起きて」

パジャマの腕をつんつんすると、すぐに反応があった。

…ん、んー。

でも、目は閉じたまま。

「トシ!起きてよ、あと5分で誕生日になるよ!」

…んー?ヨシキ?

「うん」

起きたと思ったのに、またスースー寝てしまいそうになる。
今度は肩を揺さぶった。

「トシ、誕生日だったらぁ~」

…誕生日ー、ってぇ、、、、、

「そうだよ~トシの誕生日~!」

トシはおれの手を振り払って、うるさいなって感じで言った。

…もー、明日の朝でいいよぉ。




あ~あ~あ~~~!

テンションだだ下がり。


だけど今日ばっかりは負けてらんないもんね。


「トシ!起きて~!」


おれはトシの手を引っ張って、強引に起こした。


…眠いー。

「少しだけだから付き合って!」

…大昔から付き合ってるじゃん。

「バカぁ、違うよ~💦」



.。o○.。o○.。o○.。o○






誰よりも先に、お誕生日のお祝いを言いたかった。
子供じみてるって言われるかもだけど、そんなの関係ない。
いちばん乗りじゃなきゃ、何にも意味がない。


ふたりで並んで、枕元の時計を見てる。
トシは何度もあくびしてたけど、しっかり“付き合って”くれた。

「あと30秒…」

「20秒」

「10、9、8、7、」

いよいよだ!

「……3、2、1、0!やった!」

…パンパカパーン!10月10日でぇす!

「トシ、お誕生日おめでとう~!」

…ありがとうございまーす!

何気にトシが盛り上がってくれて、すごいうれしかった。
頭を深く下げたあとにニコニコ笑っててくれて。

「あの、さんざん騒いどいて、プレゼントまだなんだけど…」

そう言ったおれに。

…後日に期待しときます。

トシはさらっと答えた。

たぶんほんとは、期待なんかしてないと思う。
だいたい、トシが何か特別に欲しがってるとか、想像もできなかった。

仕事場でいろんなのもらうんだろうなあ。
家には持ち帰らないけど。

おれはプレゼント、どうしたらいいんだろ~?考え込んでしまった。










…ヨシキ。愛してるよ。

「え?」

…愛してるって。聞いてなかったの?ありがとね、いろいろ。

トシの告白はいつも唐突すぎて、どう対応していいかわからなくなる。

「あ、あ、トシ!聞き逃した、何?もっかい言って?」

とりあえず、ねだる。
そしたらトシは、いやな顔ひとつしないでくり返してくれて。

…だから、ヨシキのこと愛してるよ、って。

「え!ちょっともう一回…」

…ヨシキ、愛してるよ。

「もうい…」

…コラ、調子に乗るな!笑。

「あはっ」

トシが腕を伸ばしてきて、おれの頭を自分の胸に引き寄せた。


びっくりした。
そのままぎゅ~って、抱きしめられたんだもん。

…プレゼントはこのコがいいや。

「、え、何言って…」

腕の中でじたばたしてたんだけど、事はまだまだここからだった。
トシが、言い聞かせるような口調で言ったんだ。



…これからもずーっと、そばにいろな。離れるなよ。
「!」


口説かれてる!?

今さら…?
でも本気~!?!?


…んでね、誕生日には毎年、ヨシキが真っ先に言うんだよ、『おめでとう』って。

「ぅ…/////」

やられた。
完全にノックアウト。

鼻の奥から、涙がツーンと込み上げてきて止めようがない。

…返事は?

「……うん、、、はい~💧」

なに、感動しちゃった?笑。

「うん。しちゃった…」

照れ隠しに笑うけど、涙がじわ~って。
トシのパジャマにぐいぐい顔を押しつけちゃった。

…ほら、またすぐ泣くー。

「泣いてない!」

…泣いてるでしょー?

トシがおれの髪をクシャクシャってした。
やさしい笑顔なの、わかる。

…泣いてるヨシキもかわいいけどさ。

「トシが泣かせるんだよ~」

…そう?

「そうだったら。」

…うそだぁ。

「ほんと。。。こうやってどれだけの男やら女やら泣かせてきたんだか」

トシはおれの体を抱いたまんま、ほんの一瞬間をおいてから呟いた。

…添い遂げるのはヨシキひとりなんだから…いいじゃん。

長い髪が頬っぺたや首にぱさぱさ落ちてきて。
おれは、なんて言ったらいいのかわかんなかった。

「うん…」

やっぱりいろいろあったんだな~ってトシの過去に嫉妬したのは確かで。
でもおれだってトシのこと忘れようとして女作ったじゃんって、自分を責めたり。

複雑~、、、なんて思ってたら、お互いの過去が哀しくて、涙がポロっと手の上に落ちた。

「トシ……」

…ヨシキ!いつまで泣いてんの。

トシが、おれの頭をゲンコツで小突いた。

「ご、ごめん」

グシュグシュって鼻をすすったおれに。

…相思相愛なんでしょ。

トシはそう言って、楽しそ~うにケラケラ笑った。


…腕枕してあげるから、早く寝な。

やっと体を離してくれたけど、おれはまだ涙ぐんでて。
前髪かきあげて、ごしごし目をこする。

…泣き虫なお姫様で困るよー。



横になったトシが、からかい半分にこう言って、それから自分の隣の布団をポンポン叩いた。

…はい、ここ。

「いいの。。。?」

…お姫様の特等席だからね、いいの。遠慮しない遠慮しない。

トシのその言葉に、見事に心を打たれて、またしてもおれは何も言えなかった。




.。o○.。o○.。o○.。o○






真っ暗な部屋。
夜とトシに抱きしめられてる。
ぼんやりとしたあったかくて心地いい熱だけが、ここにはあって。


「なんかさあ、これトシの誕生日じゃなくて、おれの誕生日だよね」

…なんで?

「なんでって。。。トシには何にもなくて、おればっかプレゼントもらってるじゃない」

…さっきも言ったけどぉ、俺はヨシキだけで十分。世界一のプレゼントだよ。

「そんなこと言ってもさあ~」

だって、だって。

プレゼントがおれって言ったって。
トシはキスもエッチも求めてこないし。

変じゃない?トシ。

ぐるぐる考えてたら、おれの頭の中見透かしたみたいにトシが呟いた。

…ヨシキが今ここにいることがね、俺には世界一のプレゼントなの。ちゃんと息づかいが伝わってくること。隣にいて触れられること。

「……」

…セックスだとか何だとかは二の次だよ。

「しないって意味?」

…今は。

「おれの、……せい?

…違うよ。お楽しみはあとでゆっくりね、って♡

そしてトシは、おれの髪に、チュッて軽くキスしてくれた。

…そろそろ俺 限界。寝るよ?

「うん。付き合ってくれてありがと」

…あはは、天使さまの祝福を受けてから眠るなんて、俺はしあわせもんだと思わなきゃ。


力強く抱き寄せられて、おれはトシの肩に頬をうずめた。
そして今夜のトシのセリフを片っ端から想い浮かべた。
下手したら、今度こそ真面目に大泣きしちゃいそう。

なんで今日はやたらと、トシの言葉にクラクラ来ちゃうのかな?
変なのはおれの方……?


…おやすみ。

「うん…おやすみ」


温もりに守られて、そっと目を閉じた。







きっとね
今日はトシのお誕生日だから


誰よりも人一倍 光り輝いてるんだよね


大切な時間
分かち合ってくれて ありがとう



いつまでも

いつまでも ずっと



あなたのそばで
お誕生日のお祝いする約束
絶対に おれ…守るから─────♥️














お誕生日の王様

《END》
遅くなってすみませんでした!
バナートシ3
ばかっぷるバンザーイ!✨🍷🎂🍷✨





更新できないという苦痛、沈黙するしかなかったという苦悩 ~抗鬱剤・抗不安剤の減薬に挑む~

こんにちは。
今日は少しシリアスな気持ちで。
長くなるので、最初だけ、お礼とおわびの気持ちだけでも受け取ってくだされば、と思います。

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