Ciao! (=´ー`)ノ⌒♪私自身あるいは困難な存在

■TMNETWORKとXJAPANが日々の糧εεε=(*ノ▽ノ)な佐野瑞希です、こんにちは。■音楽と、広範囲な意味での文学について綴っています。■現在は、一連の創作シリーズ『夢想と薔薇の日々』の更新がメインになっています。「おもしろかったー!」と思っていただける一日があれば幸いです。  ───遠い記憶をたぐり寄せると、どこまで遡っても自分の感性や思考のしかたが変わっていないなあと感じざるを得ない今日この頃。春、桜舞い散る日に。(2015.04.12改稿)

ローズ

◆ INFORMATION ◆
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【突発】夢想と薔薇の日々<日々徒然>10月21日深夜号

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

「診断メーカー」


・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・

I love you.をヨシキ風に訳すと、
『あなたの最期をください』です。
#shindanmaker

・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・


彼に見せたらね


「何これ?当たり前じゃん」


だって、、、

ちょっと!💦
誰かたすけて!笑


リアクションなさすぎて、おもしろくも何ともない
俺なんか結構、グサグサっと来たんだけどなぁ。


「おまえの死に際はおれのもんだ」って、フッツーさぁ、言う?
I love you. の代わりに?

非常にドラマティックかつロマンティックですけどね、あまりにもヘビーじゃないですか……???
言われたら引いちゃうよ、普通!
まったくもう。




けど彼と俺に限って。
そんなこと、ないのかもしれない。



俺の最期は、ヨシキのものだ。


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《END》 

*️⃣ひとこと後コメント
診断メーカーで出て思い付きました。 
ゴメンなさい!お遊びだから、お遊び!
次はマトモなの書きます。おやすみなさい

遅くにすみませんありがとう
TOSHI花畑







夢想と薔薇の日々<ミス・ユー ~あなたが恋しくて~>ステップ2

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

冬の夕暮れ。
すでにほとんど東京の空に色はなくて。
街灯の光だけが、明るく町並みを照らしてた。
向かいの家でも、キッチンに明かりがついてる。

手の中の、ミス・ディオール。

こんなの、、、受け取っちゃっていいのかな。 

おれはまだ夢うつつでいた。
なんでトシはこれ、買ってきてくれたんだろ?
しつこいようだけど、寝言かなんかで言ったとしか思えなかった。
だって!
他にある・・・?
薔薇のクリームなんてそこらじゅうにあるんだよ?
なんでよりによって、これ・・・?
もう脳みそがクエスチョン・マークだらけ。

───もしかして……、もしかして、ほんとに愛のチカラとか言う?? ほんとにホントに本当!?

確かめる方法なんてない。
100歩譲って、どっかでおれが口を滑らせてたとするよ。
けど、もしそうだったとしても、トシは事実は言わないよね。


「さむ。。」



我に返ったら、エアコンもカーペットもついてるのに寒気がした。
陽が沈んで気温が下がったんだと思う。
時計を見たら、さっきからもうずいぶん時間が経ってた。
───あ。


「お礼!言わなくちゃ!」


今までボケッと座り込んでたおれは、いきなりスイッチが入ったみたいに立ち上がった。
フロアを突っ切って、トシのいる下のキッチンめがけて階段を駆け降りた。
エアコンとカーペットの電源切るのも忘れて。

胸が死にそうにドクドク言ってた。
なんてお礼言ったらいいか、そんなの考えてる暇なかった。とにかくトシに逢わなきゃ。

おれがひどい音立てて階段を降りてったもんだから、今度はトシが驚いて、キッチンからダイニングを抜けて廊下に飛び出してきた。


…なに?ヨシキ?何やってんの!?

「トシ!」

…どした。大丈夫?


いつもの。
お約束のパターン。
心配そうな表情で、おれを抱き止めようとする。
ほんとに、いつもの、トシ。

トシの顔を見たら、なんか知らないけどメチャクチャ安心したっていうか、緊張が吹き飛んじゃって。
気付かないうちに涙がどば~っとあふれてきて、あっという間に泣きじゃくり始めちゃった。


「トシ!トシ!これ。。。これ。。。」


緊張の糸が切れるとさ、おれ泣いちゃうんだよね。
気付いたら、もう、トシに飛び付いてた。
あ~みっともない、必殺ゴールデンパターン。

トシはクスクス笑って抱きしめてくれた。


…何をそんなにあわててんの。

「だっ、だってね、、、ミス・ディオール!」

…うん。

「お礼言ってなかったから!」

…泣くことないでしょ。

「知らないよ~う、、勝手に泣いちゃうんだもん。。」

…はいはい。


トシの肩で泣いてるおれ。
おれを抱いたまま、おれの背中とんとんってしてるトシ。


「これ、、ミス、、、ディオール。ありがと、、、ありがと、、ありが、、、と、トシ~。。


泣いてるからうまく言えない。


…どういたしまして。

「ごっ、ごめんね・・・」

…ん?なんで?

「プレゼント、、、」

…え?、、、うん、……いいよ。


何が何だかわかんなくなっちゃった。
トシはずっと、ヨシキだいじょうぶだよ、って言って笑いながら、背中とんとんしててくれた。
いつもの必殺パターンなのに、こうやってトシにしがみついて泣くのは、すごい久しぶりな気がした───。


ひとしきりわぁわぁ泣いたら落ち着いたみたいで、すっきりした。


…またいっぱい泣いたね。

「うん。。」


恥ずかしくて下向いてたら、トシがね、両手でおれの顔挟んで上向かせようとするの。
チュ~したいんだって、わかったけど。
おれ泣いたあとだったもん、イヤで、下向いたままでいた。


…やなの?

「うん。。。」

…どうして?

「変な顔してるもん、泣いて」

…ダイジョブだよー今更、慣れてるでしょそんなの。


トシが笑う。
おれは抵抗する。


「やだよぉ~」


本気で恥ずかしいのに、トシってば許してくれないんだよね。
サディストです。
ご存知の通り、ときどきおれは犠牲になります。
今も。


…だめ、言うこと聞いて?

「だって、なんで今なの、、、」

…かわいいから。

「もっとかわいいときあるじゃん、、、」

…今がかわいいんだよ。


トシの顔が覗き込むみたく下りてきて、ぎゅって頭を抱えられちゃって。
おれはまた、涙ぐんだ。
トシは強引だった。
声はやさしく囁いてるんだけど、やだって言えない。
もう、抗えなかった。


…いいよね。。。


うん、って言う間もなくトシの唇の熱が伝わってきた。
やわらかくて、気持ちよく乾いてて。
それからすぐに舌が奥まで入ってきて、あったかいトシの味がしたよ。
あんまりうまく説明できないんだけど、、、トシが怖いときに無理やりするチュ~みたいに熱っぽかった。
トシ、興奮してるのかな?


「ト…シ、、、?」


必死に、どうしたの、って訊こうとしたけど、なんか訊けない雰囲気。

おれだって、もともとトシのこともチュ~も嫌いなわけじゃないから、結局押し切られてお互い抱き合っちゃいました♪
ヘンなシチュエーションだよね。
薄暗い廊下で、男同士が熱い抱擁と接吻です。。。
あ~、意識が遠退きそうなくらいキモチいい~~……。



.。o○.。o○.。o○.。o○





その夜は。

なんでだか、トシは無口で。
ふたりでほとんど黙って、ごはん食べた。
喋らないこともないけど、おいしいね、とか、これもっと食べな、とか、なんかぎこちない言葉のやり取りだったな。

んで。

え~と~。
結果のみ言うとね。
なんとクリーム、塗らなかったの。

お風呂から出てベッドでゴロゴロ待ってたら、あとからお風呂入って出てきたトシに押し倒されました。
まあ、、、なんとなく予感はあったんだけど。
正直に言ったら、予感ってゆうより期待かな。
もう泣いたあとでもないし、うれしい夜だったから、エッチしてもいいな~って。





《ステップ2 END》
さてさてどうなる!?
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夢想と薔薇の日々<ミス・ユー ~あなたが恋しくて~>ステップ1

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

1週間以上前のことだったと思う、薔薇のハンドクリームの残りが少なくなってるのに気付いたの。

でもなんかぼけ~っと過ごしちゃって。
トシに毎日、買いに行きなよ…って言われてたのにそれもしなくて。。

ん~~、そしてとうとう、なくなった。

前の晩ね、トシにいつもみたくクリーム塗ってもらってて、トシが、もうないじゃん…って。


…これ どこのだっけ。

「ハウスオブローゼ」

…この香り好きなの?

「大好きってゆうわけでもないけど、、、」

…早く次買ってこないと。ないんでしょ?

「うん。。」


塗り終わるのと同時に、トシがおれの手をぎゅってして言った。


…明日買いに行ってきなー。じゃないと!ローズのクリームなしになっちゃうよ。

「うん。。そうだね、、、」









トシのお決まりの「無香料・薬用」っていうクリーム。

その上から、おれの好きな薔薇のクリーム。

けど、おれの好きな、って言っても。

なんか最近、惰性で「ローズ」って名前がつくクリーム端から買ってる気がする。

少しは、ほんとに欲しいのも、あるんだけどね。
クロエとか、あとディオールとか。
クロエの方は名前忘れた。
ローズといろんな匂いのミックスじゃなかったかな?
ディオールは、ミス・ディオール!
ローズウォーターふんだんに使ってるって書いてあった。
名前からして惹かれるんだよな~……。

でもね。
クロエのナントカにしても、ミス・ディオールにしても。
高すぎるんだよ。
値段がね。

5,000円とかするの。

って言っても、たかだか正価で1本4、5千円じゃん。
そんなのが高すぎて買えないってゆう話じゃないの。

この頃おれ わかったんだけどね~え。
おれがハンドクリームの「儀式」に求めてるのって。
ローズの香りがどうのこうのじゃないんだよ。
そうじゃなくて、トシがクリーム塗ってくれること自体なんだな、って。

おれの手をやさしく包んでくれるトシ。
丁寧に丁寧に塗ってくれるのね、いつも。

でもトシがおれにそうしてくれるのはさ、だって、“愛”なんだもん。


だからおれは、昔みたくローズにこだわってるんじゃない。
トシに、こだわるようになったの。


わかった?

っていう理由で、何もわざわざブランド品のクリーム使うこともないかな~って話。
たぶんトシってば自分で代金払う気だからね。

最初の頃におれがふざけて、ねだって買ってもらってたらそれがお約束になっちゃってさ。
クロエだろうがディオールだろうが、もしおれが欲しいって言っちゃったら、平気でお金出すよ、あのひと。
それじゃ、おれが困るでしょ。

おれっていう立場的に。
・・・おれにだって、なけなしのプライドがあんの!!!

さよなら、ミス・ディオール!









…ヨシキ、ヨシキ!!

「ん・・・」

…まーたこんなところで寝ちゃってるんだから、もう!


トシに起こされて、飛び起きた。


おれ眠っちゃったんだ、驚いた。
冬って、2階のフロア部分で電気カーペットの上にいると、ついついやっちゃうんだよね~。
お風呂場と寝室をつないでる、広いフローリングで、デュークも、いるし。

あ~トシ、いい声♥️
この声で怒られるんならキモチよくて何だってしちゃう。


…寝るなら寝るで部屋にベッドがあるでしょう。何度も言わせないでよ。

「うん。。。ごめんね」


素直に謝る。
マゾヒストとか言われたって平気です。


…風邪引かれたらこっちが困るんだよ。

「は~い・・・」


厳しいときの彼、好き。
大好き。
言わないけど♥️


…すぐに夕食つくるけど。あ!

「?」

…買ってきた?ハンドクリーム。

「あ~ううん。すっかり忘れてた」


嘘ばっかり。


「いいよ、今日は。無香料のやつだけで、、」


おれは、ふああ~って出そうになるあくびを噛み殺した。


…ヨシキー。

「はい?」


まだ何か叱りたいのかな。
無意味に、ちょっとわくわく。


…あのね。いやなら…いいんだけど。

「ん?」


トシが、後ろのバッグからがさがさ何かを取り出してるのがわかった。
なんだ?って思ってたら、次の瞬間、おれに1個の紙袋を バンって。

つき出された紙袋見たら、ディオールのショッパーなのね。


…おみやげ。というか、プレゼント。気に入るかな。

「え?何?香水…?」


口紅とかなわけはないから、当てずっぽうでとりあえず香水って。


…ううん、クリームだよ。

「ええ?」


まさかまさかまさか。
おれは、めちゃくちゃドキドキしながらショッパーの中を覗き込んだ。

まさかのまさかのまさか、だった。


「ミス・ディオール~!!!」


さっき、さよなら~ってどっか行っちゃった、ミス・ディオール!


「すご~~~い♥️」

…よかったー、うれしそうな顔してる♪


トシの顔を見上げたら、トシこそうれしそうじゃん。


…あー、よかった。間違いなかった!

「・・・・・」


なんか、感動して、っていうよりあっけに取られて、言葉が出てこない。


…びっくりした?

「びっくり、、、した。。!!」

…あはは。

「なんで~?なんでトシ、おれが欲しいのわかったの!?」


もうホントにビックリだった。
まさかのまさかのまさか、寝言で言ったとかじゃないよね?


…わーかります!

「だからなんでよ?」

…え?んー、愛のチカラってもんですよ。


誇らしげに言われて、おれは一気に照れた。


「やぁだ そんなの/////   …ちょっとほんとに!真面目に答えてよ、どうして??」

…えー、、、。


トシは、今度は俯き加減で微笑いながら言いました。


…愛のチカラってことにしといてくんないかなー。

「寝言で言ってたの…?」

…違うって!俺は真面目に言ってるの、キミは信じればいいの!

「愛のチカラを?

…そ。

「ん、ん〰️〰️💦」


どう考えてもわかんなかった。


…ヨシキの好きそうなものくらい、わかるよ。何年一緒にいるの、俺ら?


トシがおれの顔見てる。
おれは恥ずかしくなっちゃって、トシの胸とか腕をバンバン叩いた。


「も、やぁだぁ~~/////」

…いたたた、痛い!痛いって!…ね、ね、生まれる前から一緒なんだよね?

「違うもん 違うも~ん!トシのバカ~/////」


おれ、自分の顔が真っ赤になってるのわかったよ。
そんでもって、それがトシの思うツボだってこともわかってた。
けど、どうすることもできないじゃん!

好きなひとからね~、『愛のチカラ』だの『生まれる前から一緒』だのって口説かれてみなよ、冷静でいられる方がおかしいでしょ~!!!


…ヨシキかわいいね♥️


からかわれてるのかな、おれ?


「かわいくないもん!」

…かわいいよ?

「・・・💦」


黙って下向いてたら、トシが立ち上がって言った。


…夕飯つくってくるよ。

「、、、ん。」


行きがけに髪の毛クシャクシャって、された。
また、顔がカーーーッてなる。

ミス・ディオール持ったまんま、そのとき、おれは情けないくらい、トシが好きだった。

だけど『愛してるよ』なんて、どうしたら想ってる心の通りに言えるのか、わかんないよ。

絶対、言葉にしたとたん安っぽくなっちゃうに決まってるじゃん……。

急いでトシが階段降りてったあとに、クリームのお礼も言ってなかったことに気付いた。
バッカだなぁ~おれ。

落ち込むよな~、もう。
ほんとに、やだ。







《ステップ1 END》

🔗リンク<秋から我が家で見かける風景> 👈
✳️「デューク」の記事はたくさんあるので、記事検索から「デューク」で検索をお願いします

まだまだ続くから待っててね💕💕
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【突発】夢想と薔薇の日々<もうひとつのラ・ヴィ・アン・ローズください>その後sideヨシキ(ⅲ)

゚+.ヾ(●´I`)ノ.+゚.。オハヨ~✽
こんな時間に何ですか!?という感じですが。
コソコソするのは、何かしら魂胆があるからで。
もし、戯言にお付き合いいただけたら、幸いです。

そう、今ね、何をしてたかっていうと、『夢想と薔薇の日々』第二章を始めるにあたって何か足がかりがないかなぁと思って、過去の原稿を整理してました。
そうしたら、<ラ・ヴィ・アン・ローズください>その後sideヨシキ(ⅲ)の別バージョンが出てきたんですよ。
すっかり忘れてたのが。
結局ボツにしたんだから、そのまま葬り去られても当然な部分で、本来は、お見せするべきじゃないと思う。

し・か・し!

これが、邪道だけど、なかなか捨てたもんじゃない。
当時はあれだけ「描けてない描けてない!」って苦悩してたパートを、今になって読み返すと、けっこうおもしろいなって。
もちろん、本当はいけないコトですよ、こういうやり方はね。
百も承知なんだけど…(笑)。

だから、興味がある方のみ読んでくださったら、それでいいと思います。
ごめんね、いろいろあるんだってばよ!

では、参ります。

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夢想と薔薇の日々<ハピネス>6

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。


ハピネス6


ベッドの中で指摘された

くちびるが荒れてる、って。

そんなことないでしょって言ったら

そんなことあるよ、だって。


ちょっと待ってろなって言って

トシがガウンだけ引っかけて出ていった。



きっとね、きっと。
 
おれが大好きなローズのリップバーム

一階したから持ってきてくれるの

寒いのに。



おふとんかぶってトシを待ってる


「ごめんね」なのか

ありがとう」なのか

わかんなくって


でもトシがやさしいのがうれしくって

だからドキドキが止まんなくて…




こんなのたぶん…

すごくすごく、幸せなこと。








 参加しています。ご協力を。
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夢想と薔薇の日々<ラ・ヴィ・アン・ローズください ~ホワイトデー企画2014~>その後sideヨシキ(ⅱ)

『夢想と薔薇の日々 (Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

次の日、トシに起こされた。
おれはふかふかの毛布にくるまれて、ひとりでぐ~ぐ~寝てたみたい。


…おい!起きろよ、ヨシキ!行くんだろ、新宿。

「ええ?…ああぁ~~~、うん、おはよう~~」

…おはよ。

「もっと寝てたいなあ、、お布団きもちいい」

…布団より気持ちいいものが待ってるんだから(笑)、起きないと。

「うん…」


おれはそのとき、トシに「キスしてぇ♡」って言おうとした。
でも。
言いたかったけど、…言えなかった。

昨夜のことがフラッシュバックしてきて、トシが、おれの…肛門///とかその回りとか、…んで、もっと中、とかも…、ずっと舐めてたのを思い出した。

そんなことトシがするなんて、信じられなかった。
ほんとに信じられない!
トシは、たいしたことじゃない、今までしてこなかっただけ、って。

そう…なの……?


あの、初めての、異様な快感がよみがえってきて、体がぞわっとしてあっという間にちXXんでっかくなっちゃった/////
毛布で体を隠しながら考える。

なんで昨日急にあんなことしたんだろ―――…?



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夢想と薔薇の日々<ラ・ヴィ・アン・ローズください ~ホワイトデー企画2014~>その後sideヨシキ(ⅰ)

『夢想と薔薇の日々 (Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。




「あはっ!春だぁ~♪明日からは薔薇の香りのなかでエッチだよぉ~


どうやったって、浮かれちゃってしょうがない。
お風呂上がりも暑くって、バスタオルだけ腰に巻いて部屋に行った。

もうトシ寝ちゃったかなぁ?


「たっだいまぁ~」


でも、ドアを開けたとき、目に入ってきたのは、なんだかおかしなトシだった。
紺色のいつものバスローブ着て、ベッドに腰かけてたんだけど。
膝の上で手を組んで、まっすぐ遠くの一点を睨んでた。
おれが入っていっても、すぐ隣に立つまでは、おれのこと気付いてないみたいだった。


「トシ…?何やってんの?寝ないのぉ?」


声をかけたら、トシはゆっくり顔を上げておれの方を見た。
そして言ったんだ。


…ヨシキ。


って。
それからゆっくり付け加えた。


…ヨシキと寝たい。単純な意味の『寝る』じゃないよ。わかるよね?
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夢想と薔薇の日々<ラ・ヴィ・アン・ローズください ~ホワイトデー企画2014~>その後の2

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

ヨシキはきょとんとアホみたいな表情かおで俺を見つめて言った。


「ちゅ、チュウ?」

…そうだよ。もういい加減いいだろ。泣かないで何が欲しいのかおしえてよ。


…はい、鼻。ちーんして。

「んんん…」


ヨシキは子供のように自分の涙と鼻水の始末を放棄して、俺に任せっ切りだった。
俺はヨシキの顔を何度かきれいに拭うと、もう一度キスをして言った。


…ほら、いいよ、美人さんのお姫様。ちょっと目が赤く腫れてるけど。

「いやぁ~ん、泣きすぎたかも…。。」

…当たり前だよ。


…んで。欲しいのってなに?

「あのねぇ!」

…うん。


ヨシキはにっこり微笑むと早口でこう言った。


「トシ、…ローションが欲しいの、ローション!おれが見たのはクリームだったんだけどねっ、帰ってきてからちゃんと調べたらローションのがいいみたいなの!」
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『夢想と薔薇の日々』リバイバル<我が家で秋から見かける光景>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する当然の権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

そんなのはしょっちゅう触っているからすぐにわかるのだけど、この時期、にわかにヨシキの手が荒れ出す。


…ヨシキ、そろそろハンドクリームつけないとだめだね。明日の朝ね。

「…う…ん…」


昨晩ベッドの中で彼の手を握ったとき、眠そうな彼と約束した。


―――で。

今、ヨシキは正座して、オレの前にかしこまっている。
なんで正座なのかよくわからないけど、別に訊ねるほどのことでもないし…。


…はい、右手出して。

「はいっ」


オレがヨシキの手にクリームを塗るときには、ふたりのあいだにひとつだけ決まりがある。
それはどういうことかと言うと。

ヨシキはとにかくバラの香りのクリームを使いたがるのだ。
だけどオレに言わせれば、そのクリームには一応保湿成分が含まれてはいるけど、ちっとも肌荒れには効かないのだった。
だからオレは愛用の、無香料で薬用のハンドクリームを使ってやりたいのに、ヨシキは頑なに「ローズのがいい!」とごねる。


…だっていくら匂いなんかしたって効かなきゃ意味ないじゃん!

「塗ってるときは効いてるんだもん!」


押し問答の末にオレが考えたのがこれ。


…まずこっちね。

「うん」


オレは無香料の方をヨシキの手につけて、よーくマッサージするようにすり込む。
ヨシキは神妙な顔つきで自分の手を見ている。

それから、


…はい次これだからね。

「うんっ!」


と、バラの香りのクリームを見せて確認する。

ヨシキが満足するよう、ほんのり乗せるように塗ってやる。

右手が終わったら左手。
やっぱりいつも、左の方が微かに冷たくて。

同んなじようにクリームを重ねて塗る。
無香料の上に、薔薇、薔薇、薔薇。

あーもうヨシキってほんっとバラが好きだよなぁ…別にかまわないけどさぁー…。
と、心の中の独り言。


…よし、できた!いいよ!

「わーい!ありがとう、いい匂い~♪」


こうして一件落着―…。

我ながら、というか、我々ながら、よくできた習慣だと…思うのだけれど。


この光景は、日に数回、春先まで続く。



《おわり》
(Nov. 07.2012掲載)



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夢想と薔薇の日々<ビューティフル・ワールド ~ある日の午後に~>

『夢想と薔薇の日々(Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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ソファでうとうとしていたら、今まで嗅いだことのない香りが漂ってきた。
甘酸っぱいんだけど、酸味の方がわずかにキリッと効いているような不思議な香り。



ヨシキがテーブルの向こうでお香を焚いてる。

おかしいな?
いつもほとんどがローズかバニラの甘いのなのに。


…これ何?何の匂い?


俺は頭だけ持ち上げてヨシキに訊ねた。


「ん?えとね、柘榴だよ。こないだ○フトで買ったの♪♫


ヨシキが立ち上がりながら答えた。


…柘榴って、あのザクロだよね?

「うん、そう。ザクロ。 ───イヤ?この匂い…」


心配げに 訊くから、ううん、そんなことないよ、と答えて、俺はまた首の力を抜いて寝転んだ。



…単純にさ、ヨシキにしてはめずらしい香りだなーと思っただけ。

「おれもぉ~、単純に柘榴の匂いってどんなかな~?!って思って買ってみただけ、うふふ…」


楽しそうに笑う。






…けっこう気に入ったかも。

「え!ほんと?ほんとに~!?

…ほんとに。

「やったぁ、よかったぁ~






寝心地のいいソファと、ゆっくり流れる時間。

ちょっぴり甘酸っぱくてジューシーな、ヨシキの新しい香りと、そしてすぐそこに感じる、誰よりも大事な彼。


再び戻ってきた眠気に誘(いざな)われて、俺は満ち足りた気分で目を閉じた。




起きたら 夕食の支度をするよ。
だから。
眠っているあいだは、このまま、そばにいて。




《END》



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