『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。
…ねぇねぇ今夜さぁ、簡単にそうめんでもいい?
リビングでうちわをパタパタさせていたトシが、申し訳なさそ~に話しかけてきた。
「うん!おそうめん好きだよ♡」
…ごめんね、なんかいろいろ作る気しなくなっちゃった。
「いいって、心配しないでよ。暑いもんね~」
…でも、そうめんだけじゃやっぱまずいかなあ。
「い~ったらぁ」
…ごめん手抜きで。
「たまには手抜きだってしなきゃ!」
…ん。
しきりに恐縮しながら、トシはキッチンの方へ歩いてったけど。
───おれね、知ってるよ。
としの「手抜き」はいつだって、手抜きじゃないんだよね。
今日も、たぶんだけど。。。
.。o○.。o○.。o○.。o○
お出汁 からちゃんと取った、手作りのめんつゆ。
ネギとか生姜とか大葉とかミョウガとかごまとかの、薬味たっくさん。
テーブルには、そうめんのお皿と、その回りに小皿がいくつも並んだ。
あっという間に、トシは魔法みたく完璧に用意しちゃうの。
…じゃ、召し上がれ。
「トシ~、ほんとに手抜きでいいんだよぉ」
…手ぇ?抜いてるけど?
トシがね、不思議そうにおれのことジーっと見つめてるじゃない。
おれ、思わず笑い出しちゃって。
何これぇ~・・・トシ天然なの~!?
…なんで笑ってんだよ。早く食べな。
「ハイ。いっただきま~す!」
♡;+;。・゚・。;+;♡;+;。・゚・。;+;♡
ね?
スーパーミラクルな彼氏様でしょ
もちろん
おそうめんおいしかった~
♡;+;。・゚・。;+;♡;+;。・゚・。;+;♡
《END》
どうもありがとうございました
今夜のごはんは何かな❓