Ciao! (=´ー`)ノ⌒♪私自身あるいは困難な存在

■TMNETWORKとXJAPANが日々の糧εεε=(*ノ▽ノ)な佐野瑞希です、こんにちは。■音楽と、広範囲な意味での文学について綴っています。■現在は、一連の創作シリーズ『夢想と薔薇の日々』の更新がメインになっています。「おもしろかったー!」と思っていただける一日があれば幸いです。  ───遠い記憶をたぐり寄せると、どこまで遡っても自分の感性や思考のしかたが変わっていないなあと感じざるを得ない今日この頃。春、桜舞い散る日に。(2015.04.12改稿)

紅茶

◆ INFORMATION ◆
♦『夢想と薔薇の日々』リバイバルへは、カテゴリ別アーカイブからどうぞ!
----------
♦『夢想と薔薇の日々』の更新「定時」は8amです。
♦『夢想と薔薇の日々』<YOUR BREATH><きょうの夕ごはん>は3:30pmに公開します。
♦その他のカテゴリについては公開時間は決めていません。


1票ポチって行ってーーーーーー!!

人気ブログランキング

夢想と薔薇の日々<PERFUME ~香水〜>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。  

香水

帰ってきて真っ先に気が付いた。

───あれ?ヨシキが珍しい香水つけてる。


だけど、何系の香りなんだかわからない。
薔薇、、、もっと他の花?
フレッシュなフルーツたち?
いや、アールグレイ紅茶のベルガモットのようなスパイシーな香りも見え隠れしていて……何だろ、この不思議な匂い…?


…ヨシキ。

「は?」


素っ気ない返事に、一瞬ひるんでしまうけど。


…何の香水つけてんの?

「え〜教えなぁい!」

…すごい新鮮な匂いだよね。

「知らない♡」

…変えたの?

「だから教えないってばぁ!」

…なんだよー、ケチ。


ヨシキは、ベーっと舌を出して見せると、ダイニングルームを去っていってしまった。





· · • • • ✤ • • • · ·





───なんだ?今のツンデレみたいの。

ひとり残されて、俺は考え込んだ。
どうやら我が家のお姫様は、香りで俺の気を引こうとしているようだ。
それは確かなのだけれど。

これが、彼(彼女か?)の仕掛けたゲームなら、乗るしかないかなと思う。
しょうがない。
もしここで俺がアクションを起こさなかったら。
大泣きされるか怒鳴られるか───、どっちにしたってたまったもんじゃない。


俺は決心して、椅子を蹴って立ち上がった。
冒険に出かける勇者みたい、、、ちょっと得意になった。
救い出すべきは、かぐわしい香りを纏ったままこの我が家 しろ のどこかに隠れている、ツンデレお姫様で。


───でも、なんで香水なのかなあ。

考えあぐねていたら、ふと脳裏を、香水に関するひとつの名言がよぎった。
そうか、そういうことか…!と閃く。
体じゅうに香水を振りまいているヨシキの姿が、鮮やかに目に浮かんだ。

俺は静かにほくそ笑む。
お姫様のお目当てはわかった。
この直感は間違ってないはず。


…よしっ、待ってろよ! 


ヨシキとの来たる戯れを想えば、足どりは軽やかだった。

そう、愛のチカラは、いつだって全てに勝利するのだ。






∽勇者トシが手に入れた名言とは!∽

✼ ••┈┈••🌼••┈┈•• ✼

「香水はね、キスしてほしいところに
つけるものよ。」

マリリン・モンロー

✼ ••┈┈••🌼••┈┈•• ✼






香水













夢想と薔薇の日々2020《END》

あ~もうスミマセン!謝るよ〜!💦💦
バナー4
どうもありがとうございましたぁ😫🌹




夢想と薔薇の日々<anniversary/ いのちの初夜 ~お誕生日企画2016~>前編

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

のんきにぼけ~っと起きたらトシはもう出かけてて。
トシの枕の横、ってゆうか正しくはトシとおれの枕の間…に、おれのくまのぬいぐるみが寝かしてあって、そのくまさんのお腹の上に、メモらしい紙が置いてあった。

おれはそっと手を伸ばした。

続きを読む

夢想と薔薇の日々<コーヒー味のキス>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

ひとりで孤独にコーヒーブレイクしていたら、二階で絵を描いていたヨシキがダイニングに姿を現したので、とっさに訊いてしまった。


…コーヒー飲む?

続きを読む

夢想と薔薇の日々<ペニー・レイン>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。


…ヨシキー?ヨーシキー!お茶にするよ!

「はぁぁ~い♪」

 
…早く、座って。

「ん☆」


「ねえトシ、雨降ってきたよ」

…そうだね。小雨だからすぐにやむよ。

「うん///」




――――――・・・ ◇ ・・・――――――




半袖だとちょっぴり肌寒い

秋のはじまりの日のお茶会は

何もかもがすべて特別



濃い目に入れたアッサムティー

キミの大好きなマーマレード

お気に入りのミルクチョコレート

クッキーとショートブレッドもどうぞ



おしゃべりしたいことは

ふたりともたくさんたくさん

たまに指先が触れあって

ぬくもりは紅茶の湯気にとけていく




雨の日の午後

恋人たちだけの ひみつのティータイム



いつまでもキミが

となりで笑っていてくれますように
 








《END》 
   ポチよろしく!
バナー3


『夢想と薔薇の日々』リバイバル!<ライト・ディライト・ミーティング>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。


ビルの2階に入っているガラス張りの明るい喫茶室。

見渡すと、真剣にケーキを頬張っているヨシキがいた。
急ぎ足で近付いて声をかける。


…ヨシキ。 

ん…!」


…待った?

「うんっ!


そろそろ、時と場合によっては『そんなに待ってないよ』とか『来たばっかりだよ』とかって気の利いた返事のしかたも必要だって教えとかなきゃなあ、と思いながら向かいに座る。


…で。それ、いくつめ?

「ん~?ケーキ?」

…そう。

「んとぉ、バナナパイも入れて2つ。…てゆうかこれで3つ目だけど。あとね~、ポットでダージリンの紅茶たのんだの」

続きを読む

夢想と薔薇の日々<ラ・ヴィ・アン・ローズください ~ホワイトデー企画2014~>前編

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

天気のせいで2~3日たまってしまったふたり分の衣類を、次々と洗濯機に放り込んでいる。
ヨシキは30分ほど前にぼーっと起きてきたばかりで、彼がいやいや脱ぎ捨てたガウンには、まだ微かに体温のあとがあった。

そのヨシキは、彼が『執事のお盆』と呼んでいるお気に入りの“銀”のトレーに、朝食のサンドイッチと紅茶を乗せて、リビングのローテーブルでそれをもそもそと食べている。
この『執事のお盆』とは、元々、日本で発行されている英字新聞の映画コーナーのキャンペーンに彼が応募して手に入れたものだ。
確かに外見は、執事が使うような銀のトレーで、まるくて平たくてキラキラしているのだけれど、アルミかなんかに安い銀メッキを塗っただけの“よいこのおもちゃ”みたいな代物で。
すでにメッキがところどころで剥げていて、何度か『これ処分しない?』と訊ねたことがある。
もちろん彼のことだ、安かろうと壊れていようとおかまいなしで、好きなものは絶対に手放さない。
頑として首を縦に振らないのだった。


―――あとでリビングに掃除機かけないと・・・きっとパンくずだらけだな…。

続きを読む

夢想と薔薇の日々<YOUR BREATH -scene11->

『夢想と薔薇の日々 (Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する当然の権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。


わかって いるんだよ

きみが 何度となく

僕の顔を うかがっていること


しかたがないよね

さっき言い争いをしたばかりで

おたがいに

ごめんね が 言えないでいる



でも 心配しなくていいよ

おやつの時間になったら

きみの好きな 紅茶とジャムを用意して

きちんと招待状を 出すつもり


だからきみは

もう意地を張らずに

いつもの笑顔で 受け取ってよね…









1票お願いします。何位かな?見てみてね! 


『夢想と薔薇の日々』リバイバル<彼が眠る場所 ~それはひとつの愛の表現だったり~>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する当然の権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。


車内の時計は9:30pmを表示している。

仕事絡みで箱根に一泊。
年末にひとり残すのがどことなく不安で、どうしようもなくヨシキを連れて行った。
そういう経緯(いきさつ)があって、今帰りの高速を自分の車で移動中なのだけれど。

2件の事故やジャンクションの影響で、渋滞はすでに延々と30分も続いていた。
フロントグラスを濡らす雨もいっこうにやむ気配はなく。

ヨシキが右の助手席で、コートのポケットに手を突っ込んだまま眠っている。
がくん、がくん、とサイドウインドウに頭をぶつける姿を見ていると気が気じゃない。
必死に腕を伸ばして頭をかばってはいるのだけれど、進むのか進まないのかはっきりしないノロノロ運転に注意を払わなきゃならないし、暖房でのどをやられるから、たまに缶コーヒーにも手を伸ばさなきゃならない。
その間にヨシキはゴツーンゴツーンと窓に頭をぶつけるのだった。
それは、言っちゃ悪いけどちょっとユーモラスな光景でもあって。

…痛くないのかな、よっく起きねーよなぁ。

独り笑ってしまう。


続きを読む

夢想と薔薇の日々<きょうの夕ごはん>

『夢想と薔薇の日々(Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

夜の9時過ぎに電話が来た。


… ごめんヨシキ?朝まで抜けれないや。適当に食べて寝ててくれるー?

「…うん…わかった」

… カレーが鍋に残ってて白いごはんがあるからぁ…レンジで温めないとだめだよ?わかるね?足りなかったら仕方ないからパンとかカップ麺とか食べてて。…あっ、火に気をつけて!

「…うん、だいじょうぶ。…がんばってね…!」

… ヨシキもね!愛してるから。


「うん、…おれも、、、…」





トシが仕事で帰れなくなった。




いっしょに食べようと思って買ってきたイチゴサンドの生シュークリーム。
今夜の1:00が消費期限。
箱のシールにも「本日中にお召し上がりください」って書いてある。


――4つも…買っちゃった。


『火に気をつけて』紅茶入れて、晩ごはんのかわりにシュークリームを食べました。
食べすぎて気持ち悪くなった。
涙がぼろぼろ落ちてきたけど、知らないことにしました。


紅茶もシュークリームも、なんでかすごい、しょっぱかった。




きょうの夕ごはん

夢想と薔薇の日々o<利山君の修業時代(出典:館野とお子『高山君の修業時代』)>

…ヨシキ、コーヒーとか飲む?
「ん…?あーおれ紅茶の方がいいな」
…あ、おっけ、紅茶ね。

あーあーあーーーっっ!!!!
またやっちゃった。
なんで最初から!
最初っから『ヨシキ紅茶でも飲まない?』って聞いてやれないんだろう!?
自分でも頭に来ちゃう。毎回毎回ヨシキは丁寧に『おれは紅茶の方がいい』って訂正してくれるけど…そのうちヤんなっちゃうよね。

もっとスマートに『ヨシキ紅茶入れようか』って言えるように、ならなきゃ、ダメ、ダメ、オレ…。


――ガンバレ利山!!
利山の修業はまだまだ続く!!
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

カテゴリ
記事検索
☛人気ブログランキング
QRコード
QRコード