Ciao! (=´ー`)ノ⌒♪私自身あるいは困難な存在

■TMNETWORKとXJAPANが日々の糧εεε=(*ノ▽ノ)な佐野瑞希です、こんにちは。■音楽と、広範囲な意味での文学について綴っています。■現在は、一連の創作シリーズ『夢想と薔薇の日々』の更新がメインになっています。「おもしろかったー!」と思っていただける一日があれば幸いです。  ───遠い記憶をたぐり寄せると、どこまで遡っても自分の感性や思考のしかたが変わっていないなあと感じざるを得ない今日この頃。春、桜舞い散る日に。(2015.04.12改稿)

バレンタインデー

◆ INFORMATION ◆
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♦『夢想と薔薇の日々』の更新「定時」は8amです。
♦『夢想と薔薇の日々』<YOUR BREATH><きょうの夕ごはん>は3:30pmに公開します。
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『夢想と薔薇の日々』進捗状況(2021年バレンタインデー号)

『夢想と薔薇の日々(Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

おはようございます。
率直に申し上げますが。
現在、何ひとつ進んでいません。
『夢想と薔薇の日々』に関して、一切手を付けてないんです。

すみませんっっっ!!
大変申し訳ありませ〜ん!!!。゚(゚´Д`゚)゚。


実は具合が悪くてですね。
半分寝込み状態で、毎日しんどい。

原因は少なくともふたつあると思っていて。


【原因①】
5日から、としくんのコンサートのために金沢へ行ってました。
一泊旅行でしたけど、あんまり素敵な旅だったので、このことはココでああしたこうしたと書くのはやめておきます。

う~ん、コンサート自体は。
とにかくとしくんの生の声を聴くのが3年半ぶりくらいだったので、壮絶でした(何が)。
何度か声が裏返っちゃったりしてたので、本当に完璧なパフォーマンスとは言えなかったと思うけど、素晴らしかったよ。

何よりも、相変わらずとしくんはとしくんだったから、安心した。

座席も、2階の最前列で快適でした。

個人的にいちばんよかったのが、意外にも「津軽海峡冬景色」と「群青の夕紅れ」だったことはショナイです🙊🙊🙊

あと、新曲の「運命」で歌われてるのは、あの人だよね〜と、お友達ふたりと話して当たりは付いてる。
実際当たってるかどうかは知らんよ🤣


この金沢行きで疲れちゃったのが原因①です。


【原因②】
今、久しぶりに大規模な減薬をしています。
金沢から帰ってきてすぐに始めました。
朝、昼、夜のトフラニールを一気に抜いてる。
これは相当、身体に負担がかかっていると思います。

トフラニールという薬は昔の薬なので、抜く影響はわりと小さいと思うんだけど、過去に一度抜いて失敗したんです。
今回もダメかもしれないと思いながらやってますが、これしか次に抜けるのがないんですよね。

うん。
これが原因②です。



と、いうわけで、バレンタインデーのお話を書く予定が、ただの日曜日になってしまいました💔⤵️⤵️

これから新しく書けるかどうか、ちょっと今のところ自信がない。

去年何書いたんだっけ?って思って見たら、来年に回すって書いてあって、‎ガ━━ン=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
そういえば、去年思い付いた話もあったんだょな〜💧

こんなふたりに、バレンタインは来るのでしょうか❓


本当に本当にわたしも残念なのですが、ま、いずれチャンスは訪れるだろう〜、ということで。

ごめんなさい!(人ω<`;)

一日も早く、新しい『夢想と薔薇の日々』をお届けできるように頑張ります。
楽しみにお待ちください!🌹🌹·˖✶


今日が皆さまにとってHappyなバレンタインデーになりますことを、心から心から!願っております。


『夢想と薔薇の日々』進捗状況


楽しい一日にしてくださいね〜!💖
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『夢想と薔薇の日々』リバイバル「デューク」SP! ~登場への伏線とその後のポジショニング~


おはようございます(*´ェ`*)♥️
体調が芳しくないあいだ、ゴロゴロしながらコピーして編集して……の作業をしています。
残念ながら新しい夢想は、全くできない状態なんですが、リバイバルという形で少しでもお楽しみいただけたらな~と思います。

今回は2作。
そのうち<同居人、お断り。>の方は、あとになって初めて、なぜ書かれたのかがわかるっていう構図でした。
つまり、デューク登場の伏線だったんです。

その後デュークは、事あるごとにチョコチョコ登場することになるので、<White × White St. Valentine's Day>を挟む、前後のこの2作品は、やっぱりある意味ポイント高いですね。

それでは、どうぞヾ(o´ェ`o)ノ💕



<同居人、お断り。>
『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

ここ最近、バレンタインデーの前辺りから、我が家のお姫様は近所のホームセンターに足しげく通っている。

お目当てはペットコーナーの柴犬だ。
きっとバレンタインのプレゼントさがしてほっつき歩いているうちに出会ったんだろう。



「ねえねえトシ!かわいいんだよ。飼いたい。まだこ~んなにちっちゃくてフワフワなの」

…柴は今高いんだよ…。


ことあるごとにこういう話になる。


「だからさぁ、自分のお金で買うからぁ~」

…だーめ。

「なんでぇ…?ほんとちっちゃくってすんご~いかわいいんだよお!」

…今はちっちゃくてもね、あっという間に大人になるのー。

「大人になってもあのわんこはかわいいと思うもん、飼いたいよぉ!トシが反対するのはわかるけど…」

…わかるんならやめて。

「わかるけど~っ!でも絶対迷惑かけないから!面倒も全部自分で見るよ!ねえ、いいでしょ」

…ダメったらダメなのー!

「うえ~ん、いじわるぅ~」

…なんと言われようとダメなものはダメ。やめてください!以上!


俺が席を立って、ヨシキはぷーっ、とふくれっ面になる。





───あのね、ヨシキ。

ヨシキの欲しいモノなんて、いくらでも買ってあげる。
キミが欲しいなら、全財産なくしたって手に入れてみせる。



だけどね。




ごめん、勝手だけど。
これだけは譲れない。





───俺、相手がイヌであろうとネコであろうと宇宙人であろうと、とにかく何であろうと。
死んでも俺以外のヤツに、ヨシキの愛を分けてやる気は、ないから。





夢想と薔薇の日々<同居人、お断り。>










《END》





<デューク ~その後のWhite × White St. Valentine's Day~>
『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。

デュークが来てからもう1週間になる。

『デューク(公爵)』

白いハートのアンスリウムをそう呼び始めたのはヨシキで。
例の柴犬に付けたがってた名前だ。


俺としては何とも言えない微妙な心境だったのだけど、ヨシキが俺にくれたプレゼントにヨシキが付けた名前なんだから仕方がない。

それに彼はデュークをとてもかわいがってる。


あまり直接日光に当てない方がいいらしいので、二階の隅の半日陰に置いてやっているのだが、毎日ずーっと、ヨシキとデュークは話をしてるんだ。

電気カーペットからも外れたところで、ヨシキは素足にガウンやバスローブ1枚羽織っただけ。
膝をついてぺたんと座って、彼はデュークに話しかけてる。

通りかかるたびに様子は見てるけど、ときに本気で心配になって、俺はつい後ろからヨシキをそーっと抱きしめてしまう。


…ヨシキ?寒くない?

「ん?…トシ?今ね、デュークと話をしてるんだよ♪」


…デュークは…何て言ってる?

「ん、トシのことがね、とっても好きだって」

…俺のこと?

「うん。すごく、好きだって、喜んでる」


…ほんとに?

「うん!だからおれたちいつもトシの話するの、気が合うんだ」


腕のなかで、ヨシキがその体重を預けてきて、笑う。
ふわふわと幸せそうに。




1週間前、ヨシキは夕闇に沈み込むようにして、この同じ場所で悲しげにうずくまってた。

今、彼はデュークといっしょに、俺の話を──…してる。


俺のことが、好きだって。
気が、合うんだって。




…ヨシキ、そろそろ引き上げよう。下においで。

「うん!」


ヨシキが俺につかまって、デュークに手を振る、「またね」って。



「トシ!ヨーグルト食べたい」

…うん。あるよ。いろんなジャムも。


ヨシキの着てるものをきちんと直して、笑顔を交わして。



───もしあのとき…小さな柴犬を飼っていたら、俺はこんなにヨシキにやさしく、あたたかく、してやれたろうか。



できなかったと、思う。


同じデュークでも、神様はやっぱり、白いハートのデュークを、俺たちにくれたのだ。
俺は都合よく、勝手に解釈して自分に言い聞かせている。



ヨシキを抱き寄せて、口づける。
愛の衝動を、抑え切れない。


…ヨーグルトの前に俺を食べて。

「んふ…トシ、変なの///」


変だって言いながら、ヨシキはこの頃、脳みそが溶けてしまいそうな甘いキスをくれる。





デューク。
おまえのせい?
ヨシキの機嫌がいいのは、おまえとヨシキが話すから?





疑問。
なんで俺は、真っ白なハートのデュークに、嫉妬できないのだろう?









───永遠に、このキスが続いたら、いいのに。














《END》

お疲れさまでした~🙌
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ありがとうございました🌸

『夢想と薔薇の日々』リバイバル!<White × White St. Valentine's Day>

ホワイトデーも過ぎてしまいましたが、最近リクエストが多いので、このお話。
後に、ここかしこで重要な役割を果たすこととなる「デューク」が初登場するエピソードです。
デュークについては、このお話の伏線になる作品も含めて、まだ後日リバイバルします。

なんでね、今まで わたしが この話から目を背けてきたかと言うと、わたしにしてみれば これ、思い入れがありすぎて、滑った、失敗した、と思っている節があるんですよね。
いまだに恥ずかしいです。
だから、この頃になってリクエストが多いっていうのが意外で意外で。
まあ作品は独り歩きしますから、それならってことで、出しますけどね。

リバイバルも久しぶりですし、お時間ありましたらお楽しみください。
よろしくお願いします。


夢想と薔薇の日々
<White × White
St. Valentine's Day>
『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、よろしくお願いいたします。尚、当ブログ内の文章や作品の、無断転載・引用・コピーを固くお断りいたします。



「今年はバラじゃないかんね♪」



数日前にヨシキが唐突に言った。


…え?何が?何の話!?

「バレンタインデーだよお~♡」



なんだ。
まだそんなこと考えてたのか。


…いいよ気にしなくて。ヨシキがいたら毎日バレンタインみたいなもん!


本気でそう返したのに、ヨシキはまるで聞こえなかったかのように、俺の曲のワンフレーズを口ずさみながらピアノの部屋へ引っ込んでしまった。

一体何を企んでいるのだろうと思いつつも、それ以上は聞かずに──…今日がまさにそのバレンタインデーで。




゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜



昼メシのあと、ヨシキは


「ちょっと行ってくるね!」


と言って飛び出していった。


どうせ『どこへ?』なんて聞いたって今日は無駄なんだろうなぁと思って、黙って一言で見送った。


…早く帰ってきなよ、…待ってるから。






だけど、ヨシキが玄関のチャイムを鳴らしたのはもう7時近くで、さすがに心配になって電話しようかと思っていた矢先だった。


…おかえり!どこまで行ってたの!

「うん…ただいま…」


ヨシキは、きれいにラッピングされた花屋の包みを抱えていた。

靴を脱ぎもせずに、彼はその包みを持ち上げて俺に押し付けた。


「はい…」

…あは!ありがとー!

「…ううん」


彼は俺の顔を見ることもなく、他には何も話さなかった。
そして、薄いコートを着たまま静かに二階へ上がっていってしまった。



───あれ?なんか様子が…。

気にはなった。
でも、一生懸命買ってきてくれたのだから…と、まずプレゼントを見せてもらうことにした。

ビニール袋を外すと、小さな観葉植物の鉢植えが現れて。


…わあ!これって!すごいよヨシキ!


なんとその鉢からは、真っ白いハートのかたちをした葉っぱ(花かなあ?)がたくさん伸びている。
本当の葉らしいものは別に付いているから、やっぱり花か…ガクだと思う。


下に札が差してあった。



…アンスリウム?


へぇ。聞いたことない。


───ヨシキほんとにうれしい!きれいなハートがこんなにたくさん!!



俺は階段を駆け上がった。
ヨシキに、早くお礼が言いたかった。


…ヨシキ!


最後の段を上りきって叫んだとき、俺の目に飛び込んできたのは、フロアの隅にうずくまっている彼の姿だった。


…ヨシキ…?


コートを着たきり、彼は放心したような目をしてそこにいた。


…どした、具合悪い?

「…ううん」

…疲れたんだろ。下においでよ、あったかい紅茶入れる。

「…ううん、…いいの…」


…???


訳がわからない。
なんでここまで憔悴してるんだ?
あんなに浮かれて出かけていって。
あんなに素敵な贈り物──…。


…すごいね、ヨシキ今年のプレゼントは。びっくりしたよ!


話しながら、彼の冷たい手を握る。
耳もほっぺも鼻も、ほら、とっても冷たいよ?



…何か…あった?いやな思いでもしたの?

「ん~……いやっていうんなら、…全部…いや…」


ヨシキは床を見つめて言った。


…何言ってるんだよ、わかんないよそれじゃ。

「いい加減…もううんざり…」

…どういうこと?ちゃんと話して。

…うん?ヨシキ?


「あのね」


ためらうようにヨシキが言った。


「あんなの、あげたいんじゃなかった…」


…えっ!?


ヨシキは、自分の耳元に添えられた俺の手に、甘えるようなキスをしてこう続けた。


「あれ…ほんとはね。白じゃなくて、赤なんだよ…」

「赤い…ハート型が、いっぱい…いっぱい……」


いつもだったらとっくに泣いているところだ。
彼の眼差しが揺れて、涙をこらえているのがわかる。


「すごい…いいもの、みっけたと思ったんだ…これバレンタインデーのプレゼントにしよ、って」

…うん。


「けど。なんかやっぱ人気あったみたいで…。今日、、、あっちこっち探したけど、なかったの、白しか」

「吉祥寺まで見にいったんだけど、赤は、全部…なくて……結局…そこの新晴園で…白いの、、買って、きた」

…そ…、か。


「予約とか…しとけばよかったのに…ばかだよね~おれ…」


そこで、ついに一滴の涙がヨシキの目からこぼれて、一直線に頬を伝った。


どうしたらいいのか、わからなかった。
下手に手を出したら、またヨシキを後悔させて泣かせて終わりだ。
頑張ってるのに。


ヨシキは無表情なまま、それでも俺の手に頭を預けている。
涙にはかまわないで、って、彼の顔はそう言っていた。


…うん。話は…わかった。ちゃんと聞いたよ。


ヨシキは黙ってる。


…でも、ね。今日の主役の俺としては。こんな寒いとこにお姫様を放置しておくわけにはいかないんで。


ヨシキがふっと俺を見つめた。
やっと。


…これから強制送還。いい?ヨシキ。


返事を待たずに抱き上げた。
冷えた体が、素直にされるままになってる。

首に絡み付いてくる腕と、肩で鼻をすすり始める、…大好きな、恋人。


───うん。いいんだよ、それで。気持ちは、わかってるよ―…。







ヨシキを抱えて下に降り、コートを脱がせて椅子に座らせた。


…寒い?平気?
「うん…」


台所で、シナモンやクローブ、カルダモン…いろんなスパイスのきいた熱いミルクティーを入れる。
特別な日だから、シナモンはスティックもサービスで。


…はい、熱いけどおいしいよ。

「…ありがと」


ヨシキは、紅茶が冷めるのをしばらく待ち、ごくん、と飲んでは一休み、またごくん、と飲んでは一休み、と、一口ずつ時間をかけてカップ一杯を飲み干した。


それを見届けてから。



俺は、一か八かの勝負に出ることにした。

テーブルの上には、ヨシキが贈ってくれた植木鉢。
真っ白なハートが、ひらひら踊ってる。



…ヨシキ?

「は…い…?」


…思うんだけどね?よく聞いてよ?


ヨシキが体を強張らせたのがわかった。


…俺、白いのしかなかったのは、神様からの贈り物なんじゃないかって思う。

「……。」


…だって…こんな、真っ白なハート…ヨシキみたいでしょ?

「…?…どうゆう、こと?わかんない…」

…わかんないの?

「ぜんぜん…」


…知りたい…?

「……うん。。。」



ヨシキは自信なげに頷く。


俺は腰を屈めて、ヨシキの頬を包み込んだ。
彼はひどく驚いた様子だったけれど。



…ヨシキ。


俺は、彼の瞳をのぞき込んでから、とても深く、…キスをした。



「…っ!?」


失敗は、できなかった。


…ヨシキ、聞いて?

「……」


…このハートが白いわけはね。ヨシキの心みたいに…純粋無垢でさ、だから真っ白なんだよ。


「え…」


ヨシキが顎をひいて俺の目を見た。

俺は彼の戸惑いを敢えて受け流して、そのままキスを重ねていく。
彼に強く、言い含めるように。



…ヨシキはさ、…すんごくピュアで、


「トシ?」



…いつだって、とってもとっても眩しくて、


「…ちが…う」

…違わないよ。…いつでも、どこまでも…キラキラ輝いてて。

「と、し…っ」



彼が、むせるように泣き始めた。
その熱い唇で、俺の言葉に必死で応えようとして、泣いてる。

なんだか、まるで責められて困ってるみたい。


…そうやってね、ヨシキは…ずっと、ずーっと俺のことだけ考えて。

「とし…そん、な…」

…一生俺といっしょに、ふたりで生きてくんだから。

「トシ待ってよ…」

…やだ、待てない、大切なことなんだ。

「トシ…っ、待って、ねえおねがい…」


ヨシキの顔はいつのまにか涙でびしょぬれだった。
俺は少しだけ、ヨシキをキスの洪水から解放した。


…うん?キスいや?

「ううん!いや、じゃない!いやじゃないよ」


彼は首を横に振った。


…そう?じゃあ、俺の気持ち、わかった?


するとヨシキはまた目を伏せ、むせび泣いて言った。


「うん…もしほんとに…ほんとにね、トシがそう思ってくれてるならだけど…」


俺は微笑って返す。


…もちろん本当だよ。嘘なんか…つかない、こんなときに。

「なら……うれしい…白いハート、おれ?…うれしい」


ヨシキが袖で顔をゴシゴシこすった。
髪が乱れて頬に張り付いてる。


…そっか、うれしい?…よかった。


ヨシキの涙はもう、悲しみのそれじゃない。

ほっとしてヨシキの髪を撫でていたら、ヨシキが言った。


「…でもね、ちがうの。ちがうんだよ、言いたいこと。トシだよ…トシが…、、、」

…俺?俺が何?

「あの、…傷ついたらごめんね。でも…トシが、変」

…変?俺のどこが変?

「だって。トシ、泣いてる…よ?なんで…?どうしたの?トシ…?」



俺は、思わぬ自分の失態ぶりに苦笑した。
キミになんか言われなくてもわかってた。
さっきから手が震えてるし声もかすれてる。



…知らない、そんなの。すっごく、緊張してるからじゃん?


涙でぐしょぐしょのヨシキの頭を抱き寄せるしかなかった。


「緊…張、、、……?」


俺の腰の骨辺りに顔をくっつけたヨシキが、びっくりしたように声を上げる。


───仕方ないだろ?目の前の相手を落とせるか落とせないかの瀬戸際だったんだから……。


…うん。すっごく、緊張してるんだ…おかしい?

「うん…おかしいよ…おれのこと慰めてくれたんでしょ?なんでキンチョーするの?」


…(笑)、そのうち、わかるようになるよ、きっと。

「うん──…そう、かなぁ」




それから俺は、もう一度屈んで、愛しい恋人に新しいキスを贈った。
慰めるためのキスじゃなくって、祝福のキス。

ヨシキの手が、俺の肩をしっかりと抱きしめているのを感じながら、俺は「愛してるよ」ってささやいた。

ヨシキがくり返す、「おれも…あいしてる…よ?」って。



ふたりの涙が混じり合って、いっしょになってこぼれていく。

お互いの──…
それぞれの──…


切ない想いの…カケラたち。



───そんな今年の、WHITE×WHITE St. Valentine's Day............



86238751.jpgWHITE×WHITE St.Valentine's Day



《END》


懐かしすぎました、季節外れでごめんね!
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★『夢想と薔薇の日々』2019年バレンタイン&ホワイトデー企画について★

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おはようございます(*゚∀゚*)~♪

気の早い話だと思われるかもしれませんが、今日の話題はバレンタインデー、ホワイトデーです。
掲載するのであれば、もうそろそろ準備を始めないと間に合わない時期なんですよね。


が。

なるべく短く、お話しさせていただきます。

結論から言うと、今年もバレンタインとホワイトデー企画はありません。
ゴメンなさい。

昨年のバレンタインのときにいいアイディアが湧いて、「来年に回します」と書いたのですが、<ミス・ユー ~あなたが恋しくて~>の都合により、またしてもそちら(バレンタイン&ホワイトデー)の方に考えが回らない状況です。
なので、そちらの企画は100%、掲載の予定はありません。

<ミス・ユー>を始めてしまったがための中止で、まあ残念と言えば残念なのですが、今のわたしは、気分的には<ミス・ユー>に向かっているので、ぜひこれを完成させたい。
公開しているのは長編の一部で、未公開部分もまだまだ推敲しなければならないし、そもそも最後を中心に、全体の構想すら完璧とは言えません。
ということで、とてもとても申し訳ありませんが、今は<ミス・ユー>に集中させてください!
すみません!!!💦


一体、頭の中にあるバレンタインデーはいつやって来るのか?
いつ陽の目を見るのでしょうか~!?
今の段階では何とも言えません。
映像が浮かぶというのと、それを文字で表現するというのは全く別次元のことで、毎回、そこが難しくて苦労するんですが😅😅😅

<ミス・ユー>の方は、目下 超変態的ストーリーとして進んでおりますょヾ(; ゚∀゚)ノ

以上、本日のお詫びとご連絡でしたm__m


佐野瑞希o
意地悪しないでポチっとしてね💗

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★『夢想と薔薇の日々』バレンタイン&ホワイトデー企画について/その他お知らせ★

|д゚)))
こんにちは~。
おはようございます…かな。

本当は、遅くても昨日13日にアップしなければならなかったのが、今日、ホワイトデー当日ということになって、誠に誠に申し訳ありません。

もう最近(?)本当に謝ってばっかりで、どこをどう謝ったら心の底からお詫びができるのかわからなくなってきました。

も~うほんっっっとーーーに申し訳ございません!!!(>_<)(>_<)(>_<)

これからたくさん謝らなくちゃならないことが、、、、、(死)。




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★『夢想と薔薇の日々』バレンタイン企画の延期と、「私自身」の現状について:2月16日号★

今日もまた、いちにちが、体調の乱高下と、気分もジェットコースター並みの速さで移り変わりながら終わっていきます。

フィギュアスケートの ゆづ(羽生結弦)と宇野昌磨くんの高得点に舞い上がって狂喜乱舞したかと思えば、その15分後には階段が昇れないほど落ち込む。
また、ある小さなできごとにつまずいてイライラが止まらず、強い頓服を飲んだり。

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★『夢想と薔薇の日々』バレンタイン企画の延期と、「私自身」の現状について:番外編★

こんにちは、というか もうこんばんは、かなぁ~。。。
ゴメンなさい……(T_T)(T_T)(T_T)
昨日、「明日も必ず更新します」と告知しましたが、ちょっと限界です。
カラダと神経が悲鳴をあげてしまって。
今日も、朝から原稿を頑張っていたのですが、昨日の続きを載せるのはムリ、と判断しました。

続きを読む

★明日(2月14日)の『夢想と薔薇の日々』延期と、「私自身」の現状について★

午前中にお知らせしたように、明日の『夢想と薔薇の日々』バレンタイン企画は、延期とさせていただきます。
ラフとはいえ、構想ができていただけに、残念だし くやしいしで仕方がありません。。。

しかし今という時期は、わたしの身体にとっては、非常に大事な時期なんだということを、お伝えしたく思います。
また、自分にも言い聞かせるように

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【緊急・重要】★明日(2月14日)の『夢想と薔薇の日々』バレンタイン企画に関するお知らせ★

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

こんにちは。
晴れていますが、寒いですね。
今日の「ココ」からの発信は、2回に分けて することになりそうです。

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★『夢想と薔薇の日々』バレンタイン企画2015掲載延期のおわび★

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

2月に入ると同時に、「やる!」と豪語していたバレンタインデースペシャルですが、諸事情により、本日掲載不可能になりました。

本当に本当に

ごめんなさい!!!

デカ太字で打ってます

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