Ciao! (=´ー`)ノ⌒♪私自身あるいは困難な存在

■TMNETWORKとXJAPANが日々の糧εεε=(*ノ▽ノ)な佐野瑞希です、こんにちは。■音楽と、広範囲な意味での文学について綴っています。■現在は、一連の創作シリーズ『夢想と薔薇の日々』の更新がメインになっています。「おもしろかったー!」と思っていただける一日があれば幸いです。  ───遠い記憶をたぐり寄せると、どこまで遡っても自分の感性や思考のしかたが変わっていないなあと感じざるを得ない今日この頃。春、桜舞い散る日に。(2015.04.12改稿)

ガウン

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夢想と薔薇の日々<ボディピロー>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Rêverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

抱き枕

昼間ポカポカ陽気だったわりに、今日は夜になって冷え込んできてて。

隣で何度も、ヨシキが寝返りを打った。

───眠れないのかな?

たまに小さく鼻もすすったりして。


…どうした?寝付けないの?


見かねて声をかけた。


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夢想と薔薇の日々<ハピネス>6

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』は、あくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。


ハピネス6


ベッドの中で指摘された

くちびるが荒れてる、って。

そんなことないでしょって言ったら

そんなことあるよ、だって。


ちょっと待ってろなって言って

トシがガウンだけ引っかけて出ていった。



きっとね、きっと。
 
おれが大好きなローズのリップバーム

一階したから持ってきてくれるの

寒いのに。



おふとんかぶってトシを待ってる


「ごめんね」なのか

ありがとう」なのか

わかんなくって


でもトシがやさしいのがうれしくって

だからドキドキが止まんなくて…




こんなのたぶん…

すごくすごく、幸せなこと。








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夢想と薔薇の日々<LOVE AFFAIR OF CONSENSUAL ~キミが眠い理由~>

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

だらしなーくガウンを羽織っただけのヨシキが、さっきからテーブルの前であくびを連発してる。


…何、・・・眠いの?大丈夫?


掃除機のスイッチを止めてヨシキの頭に手をやったら、目をごしごしこすりながら彼が答えた。


「ウ…ン・・・だって昨日全然寝てないでしょ~う?」






おーっと。
やけに不満げに言うけど。


それ、キミのせい?俺のせい?
まんざらでもなさそうだったじゃない。






―――少なくとも合意の上ではあったと思ってるんだけどね。



 《END》

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夢想と薔薇の日々<ラ・ヴィ・アン・ローズください ~ホワイトデー企画2014~>前編

『夢想と薔薇の日々 (Days of Réverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する自由な権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

天気のせいで2~3日たまってしまったふたり分の衣類を、次々と洗濯機に放り込んでいる。
ヨシキは30分ほど前にぼーっと起きてきたばかりで、彼がいやいや脱ぎ捨てたガウンには、まだ微かに体温のあとがあった。

そのヨシキは、彼が『執事のお盆』と呼んでいるお気に入りの“銀”のトレーに、朝食のサンドイッチと紅茶を乗せて、リビングのローテーブルでそれをもそもそと食べている。
この『執事のお盆』とは、元々、日本で発行されている英字新聞の映画コーナーのキャンペーンに彼が応募して手に入れたものだ。
確かに外見は、執事が使うような銀のトレーで、まるくて平たくてキラキラしているのだけれど、アルミかなんかに安い銀メッキを塗っただけの“よいこのおもちゃ”みたいな代物で。
すでにメッキがところどころで剥げていて、何度か『これ処分しない?』と訊ねたことがある。
もちろん彼のことだ、安かろうと壊れていようとおかまいなしで、好きなものは絶対に手放さない。
頑として首を縦に振らないのだった。


―――あとでリビングに掃除機かけないと・・・きっとパンくずだらけだな…。

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