『夢想と薔薇の日々 (Days of Reverie and Roses)』はあくまでもフィクションであり、実在する人物や事件とは一切無関係です。「夢想」(夢見る、想う)は個人が有する当然の権利ですが、現実は現実としてきちんと区別なさったうえでお読みください。くれぐれも混同されないよう、どうぞよろしくお願いいたします。
…あーあー、、、だから先に食ってろって言ったのに…。
ヨシキがテーブルに腕組みしたままそこに頭を乗っけて眠り込んでいる。
用意して出て行った料理には手をつけた形跡がなく、向かい側には、ご丁寧に俺の箸が並べてあった。
───そんなに俺と顔付き合わせて食いたいかねー。毎日毎日来る日も来る日も。
そりゃあ、うれしくないわけじゃないけど。
…ヨシキ。
俺は、彼の頭を軽く揺すった。
…ヨシキただいま、帰ってきたよ。
…ヨシキ。
「…ん、んん…ト…シ…?」
…トシだよ。
「う~~ん…トシ…」
もう間もなく。
我が家の眠り姫は、王子の口づけで目を覚ます。
キミだけの、まるでできそこないの王子様ではあるけれどね。
…あーあー、、、だから先に食ってろって言ったのに…。
ヨシキがテーブルに腕組みしたままそこに頭を乗っけて眠り込んでいる。
用意して出て行った料理には手をつけた形跡がなく、向かい側には、ご丁寧に俺の箸が並べてあった。
───そんなに俺と顔付き合わせて食いたいかねー。毎日毎日来る日も来る日も。
そりゃあ、うれしくないわけじゃないけど。
…ヨシキ。
俺は、彼の頭を軽く揺すった。
…ヨシキただいま、帰ってきたよ。
…ヨシキ。
「…ん、んん…ト…シ…?」
…トシだよ。
「う~~ん…トシ…」
もう間もなく。
我が家の眠り姫は、王子の口づけで目を覚ます。
キミだけの、まるでできそこないの王子様ではあるけれどね。