Ciao! (=´ー`)ノ⌒♪私自身あるいは困難な存在

■TMNETWORKとXJAPANが日々の糧εεε=(*ノ▽ノ)な佐野瑞希です、こんにちは。■音楽と、広範囲な意味での文学について綴っています。■現在は、一連の創作シリーズ『夢想と薔薇の日々』の更新がメインになっています。「おもしろかったー!」と思っていただける一日があれば幸いです。  ───遠い記憶をたぐり寄せると、どこまで遡っても自分の感性や思考のしかたが変わっていないなあと感じざるを得ない今日この頃。春、桜舞い散る日に。(2015.04.12改稿)

2012年08月

◆ INFORMATION ◆
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♦『夢想と薔薇の日々』の更新「定時」は8amです。
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夢想と薔薇の日々o<ALONE>

…っ痛!いってぇッ。
左の脇腹にヨシキのひざがドカッと当たって目が覚めた。

…ったくもう何だよ!寝相悪いなぁ!

と彼を見たら、バスローブが開(はだ)けて、肩からヘソまであらわになってる。
この真夜中に、幼稚なカオとその色気を曝してオレにどうしろって言うんだ。

…ヨシキ、キスしちゃうよ?全部脱がしちゃうから。

なぁんて、ただの冗談で。
本気でこの“堕天使”の寝込みを襲うだけの気力はなく、言葉の上っ面だけが虚しく響く。


――ヨシキの胸から腹にかけて、手の甲でゆっくりなぞってみる。
隅々まで知ってる、他人の体。
ほんの僅かに汗ばんで、静かに呼吸を繰り返す肌が、急になまめかしく思えた。

その刹那、経験したことのない感覚に襲われた。
ふたりでいるのに、ここには自分独りなのだという途方もない孤独感―…それは、否定しても否定しても消せるものではなく。

…よしき…?

説明がつかなかった。

異様なほど人恋しくて…目の前のこの肌と、今、すぐに、ひとつになってしまいたかった。

…ヨシキずるいよ…。

起こしたのヨシキじゃん…なのになんでオレだけこんな想い―…。

オレは、どうしちゃったんだろう?
自分のその感情に名前をつけることもできずに。
オレの心はただただどうしようもないほどヨシキに依存していた。


このひとに。
この肌に。
優しくされたいと、思った。
抱きしめてほしいと、思った。
このひとの腕の中で、思いっ切り泣きたかった。

このひとを、愛していると、思った。

…ヨシキ。ヨシキ―…。


無造作に、無邪気に、投げ出された手。
そこにオレは、恐る恐る自分の手を重ねる。

それから…彼の胸に、耳を寄せた、ひどく、緊張…していた。
自分に、戸惑っていた。

トクン…トクン…トクン…

ヨシキの鼓動、正確な時の刻み。
押し寄せては心を満たしてくれる、この安心感は、…何だろう。


――ヨシキ…こんなオレは、間違ってるか…?


彼の体に寄り添って、自分の身を全て委ねてしまいながら、オレはいつしか眠りに落ちていた。
あふれ出す涙にさえ、気付かないまま―…。


《END》





★『夢想と薔薇の日々o』明日の予告★

珍しく、こんな時間にこんばんは。
さみしいこと極まりないですが、2012年の8月も残すところあと1日となりました。
もう夕方から秋の虫たちが一斉に鳴き始めますね。
佐野は秋冬が大嫌い…というか苦手なので、8月の最終日はいつも胸がキュンキュン締め付けられます。
確か去年も記事にしたはずなんですが。

ところが、今年はひとりメランコリーに陥っている場合じゃない状況です。
先日、一度アナウンスしてから時期尚早ということで掲載を取りやめた、「冒険作」を明日掲載予定で、ドキドキしちゃって。
ギリギリの判断で、やっぱり8月中かな~、と思ったもので。

「冒険作」の謂われはですね…これじゃあネタバレですが(笑)、初の“リバースもの”に近いんです。
リバースものというのは、“攻”(ウチでいうところのトシ)と“受”(ヨシキ)の立場が逆転する作品を言うのですが、とりあえず今回は心理的なもので。

攻キャラだって、ときには、たまには、こういう気持ちに駆られることがあるんじゃないかなぁ、と思ったんです。
特にトシはね(笑)、意外にも。

佐野は未熟者ですから、こんなのうまく描けるわけないんです。
ですが、トシの心理として、「絶対にあるよ!」という確信も持っていて。
なので、初の試みで失敗作なら失敗作でかまわないと思ってます。
ただ諦める気は毛頭ないので、失敗したら、練り直して何度でも挑戦するつもりです。

なーんて大風呂敷広げていいもんだろうか…。

いろいろ言っても始まらないですよね。
全ては明日。



ここでお会いしましょう。
お待ちしています。


佐野瑞希o



『夢想と薔薇の日々o』ちょっとビックリした話 & お知らせ

<Recipe35.夏野菜のカレーをどうぞ>に関して、一切コメントしなかったのですが、あまりに滑った感があったからなんですよね。
が、なんだか『夢想』を読んでくれている数少ないありがたーい友人たちには、かなり評判がよくてビックリしました。
書き手と読んでくださる方の受け止め方って、全然違うんですね!
すごく驚いちゃいました。

第1話で、トシがヨシキを突っぱねたところがよかった、という具体的な感想をくださったaiちゃん、とても参考になりました。
ありがとうございます。
またケンカ(?)ネタ書こうかしらん~(笑)。


それから、これは『夢想』とは無関係でブログのシステム上のご案内なのですが、ひとつ。
ケータイにはこの機能がないのですが、PCの方で、各記事のタイトルをクリックすると、記事の文末に、その記事と同じカテゴリに属す過去15件の記事のタイトルが出るように設定しました。
かなり前に~…。

これもaiちゃんの、「もう少し『夢想』だけのわかりやすい整理の仕方ができないか」みたいな提案からの苦肉の策なんですが。
やはりカテゴリ別アーカイブや月別アーカイブだとムリがありますかね(苦笑)。
念のためにカレンダーも付けたんだけど、ちょっと、これでいじるのは限界かなぁと思っております、すみません!!

フリースペースというのがありまして、タグ操作でどうにでも作れるページがあるにはあるのですけど、タグの書き方をすっかり忘れてしまったので…うん、昔はタグでたくさん好きにページを作ってたんですよ、これでも…(とちょっと自慢。笑)。

各記事の最後に15件表示されるというシステムにお気付きでない方がいらっしゃるので、お知らせしておきますね。

それではおやすみなさ~い
(__)..zzZ





希 望



寝墜ち明け 東に紅き幽(かす)かなる

新しき日の 光射すかな



郡上 凜




うをっ!!!Σ( ̄□ ̄;

ランキングに「YOSHIKIのバカ」とかいうベタなのが入ってるなあ…、参るなあ(笑)。

みなさんどこからこういう昔のイタい記事を探してきてくださるのかなぁ?
(^^;(^^;

そのときどきで、決して嘘偽りは書いていないので構わないのですが、古い記事って恥ずかしいですよね
(*/ω\*)

掘り起こされるのは、本当に瑞希の軌跡なので迷惑はしませんが、その当時からはあらゆる面、意味で、変化が生じていることだけはご了承くださいネ(笑)。

それにしてもあの会見は何だったんだ!?
まだTwitterもやってない頃だから情報も全くなく、「TOSHIはどうなっちゃうの!?」で不安いっぱいの瑞希だったのでした。



夢想と薔薇の日々o<風の強い日はアレルギー>

時折強い風が吹いて。
隣で「くしゅん!」「くしゅん!」ってヨシキがくしゃみをする。
「なんだろ、風邪かな?」
…違うよ、ここ木が多いから何かのアレルギーだろ?行こっか。
「やだよぅ、せっかくここ取れたのに……っくしゅん!!」

まあ。ヨシキの言うことももっともで。
日曜の井の頭公園で、こんな木陰のベンチに座れるのは奇跡に近い。
しかも人通りの少ない―…。

…ヨシキ、手貸して?
「うん」
…あ、やっぱいい。膝に乗れよ。
「…え?…いいの?」
少し動揺してる。
でも嬉しそうに、ヨシキが笑う。
…うん、いいよ、おいで。

膝の上に乗っかったヨシキを抱きしめると、ヨシキの背中はお日さまと石鹸と、それから少し、汗のにおいがした。

「くしゅん!…っくしゅん!!…やん苦しい!」
…大丈夫かぁ?
「だいじょぶくない!…あ!でも、でも~、帰らないよ!!」
…わかったけど(笑)。今度、何のアレルギーか検査しに行こう。
「えええ、こわい~」
…怖いことないよ。
「トシもさぁあ、一緒に行ってくれるの~?」
…うん。ちゃんと“行こう”って言ったよオレ。
「んー…それが一緒にって意味かぁ」
…そう。
「ヘンなアレルギーだったらやだな~」
…ヘンなってどんなだよ…(笑)。

「いっぱいカモさんが…っくしゅん!…いるね」
…うん。気持ち良さそう。オレも泳ぎたいな。
「ここで!?」
…いやここじゃなくてさあ!(笑)こんなとこで泳いだらもう鯉とナマズの餌になっちゃうよ。
「今年プールも海も行かなかったね」
…うん。また来年ね。

「ねぇお昼どうするの~?」
…簡単でよければ帰りにAnten Doに寄ってく。パン食べたくない?
「食べたい、久しぶりだね」
…ね。
「カレーパンあるかなぁ」
…げっ、またカレーパン買うの。
「今日は激辛じゃないのにするから大丈夫だよ~」
…頼むよもう…。


ふたり、本当にどうでもいい他愛ない話を延々として。
ヨシキを抱きしめるこの手の上に、更に彼の手が重なって。


…ヨシキ、幸せ…?
って、不意打ち狙いでした質問に。
「うん!すっげぇ幸せ、メチャクチャ幸せ!」
って答えがソッコー返ってくるっていうのは。

つまりその言葉のまんま、オレが幸せだってことでも、あって。


ヨシキの背中に顔を埋めて、オレは囁いた。

…ヨシキ、大好きだよ―…。


《おわり》



★『夢想と薔薇の日々o』<サンセット・エモーショナル>と明日の予告★

異様に早い時間に、おはようございます。
眠れませ~ん。

昨日は<サンセット・エモーショナル>で見事にコケまして、ただひとり自己満足の塊で「うーん、いいなあ…」と浸っていた佐野です(笑)。
もう、何度も読んでしまった(爆笑)。←アホ。

結局、わたしは自分の読みたいものを書いているのだなあ、と納得した次第です。


さてさて、また明日も1本読み切りを載せます。
8月最後の日曜日なので。
こんな休日の過ごし方もいいなあ…というか、理想じゃん?という話なんですが。
因みに、佐野はこういうラッキーに恵まれたことはないです。
なんでこのふたりだけこんなに幸せなの!?とぶつぶつ言いながら書きました(笑)。

よろしかったらお立ち寄りくださいね。


それではまたここでお会いしましょう。

佐野瑞希o


私信:urachanさん、コメントのお返事を少々お待ちください、ごめんなさい!



夢想と薔薇の日々o<サンセット・エモーショナル>

夕焼けがきれいで散歩に出た。
浴衣姿にうちわを持ったヨシキといっしょ。


大通りの商店街を抜けて裏道に入ったとき。
一歩後ろをついてきていたヨシキがぱたっと足を止めてオレを呼ぶ。


「トシ…」

…?

「………手、…繋ぎたい…」


振り返ると、今にも泣き出しそうな顔をしてヨシキが立っていた。
夕陽が正面から彼を紅く染めている。

何故だろう、何もかも、わかる気がした。


…うん、…いいよ。


ヨシキの手を引いて夏の夕暮れを歩く。
家までの道を、わざと遠回りして。


ヨシキの下駄が、音を立てる、ヨシキの心みたいに。

握った手から、ヨシキの気持ちが流れ込んできて溢れそう。


“伝わってるよ”って、うまく返せているかなあ。
声にならない、大事なconversation。







《おわり》


★『夢想と薔薇の日々o』明日のお知らせ★

こんにちは!
前回の連載はいかがだったでしょうか…自信がないのでコメントやめます(爆)。


次、明日です!
読み切り1本書きました。

個人的なニュースで申し訳ないのですが、実は明日、佐野の誕生日なんですねぇ!

それに向けて温めてきた短編なので(←自己中やなあ)、自分ではものすご~~~く気に入っているのですが、吉と出るか凶と出るか、まったく予想できません…。

どうか楽しんでいただけるといいなぁと、思っています。
お暇がありましたらお立ち寄りください((o(__o)(o__)o))


お待ちしています。

佐野瑞希o


夢想と薔薇の日々o<Recipe35.夏野菜のカレーをどうぞ>番外編

…あのさあ、ヨシキ?
彼の頭をギュッと抱え込んで問いかける。

「ん~~?」
展開を予期せぬヨシキのふにゃんふにゃんな返事。

…突然だけどさ、オレの最高級食材って、ヨシキなの。知ってる?イミわかる?
「…食材??…って。…おれが?」
きょとんとして指をくわえてる。
「……あ!!!……ん、…わかる、…よ…」
途端に不安げなカオ。ったく、怖がりなんだから。

…オレしたい。
「えっ…今…!?」
…うん1回だけ。いいでしょ?じゃないと晩メシ作れない。
「え~でもおれ…今、汗だくだよ?汚いし」
…そんなの、オレだって同じだよ。

少し考え込んで、彼は答えた。
「うん…トシがいいなら…いい…よ…」

弱気な彼の言葉とは裏腹に。
彼の肉体はとても素直にオレを受け入れてくれた。
密かに、実はそうされるのを待ってたみたいな…。
あらゆるところが敏感に反応してきて、オレは夢中になった。
何度も「そこ汗かいてるよ」とか「汚くない?」とかって気にしているヨシキはベリベリキュートで。
ヨシキの汗なんか大好きだよ。
彼の体は至るところが塩辛くて。

…ここもしょっぱい、はは。

って笑う度にヨシキは悲鳴を上げた。

「いや…ん、やめてよ…トシ…や…だ…」
…大丈夫だから、ヨシキ。自然に任せてればいいよ。
「う…ん」

ヨシキが喘ぎながらオレの背骨をなぞる。

「とし…?」
…なに?キモチいいでしょ?
「ん。…ねえ、…トシ……スキだよ…」
…うん、オレもヨシキが好きだよ、愛してるよ…。
「うん…」

ヨシキは一粒だけ涙を流して。


本当に本当に、ヨシキは綺麗だった。
声の艶、肩や背中、腰のライン、もちろん彼の中も、もう全部…。

「おねがいだから中でイかないで」って言うから、それだけは守らざるを得なくて。
後が大変だからなあ。男ハツライヨ。

結局、汗だくというよりオレの唾液まみれになって、1ラウンドで気を失ってしまったヨシキの体に、オレは正直恐縮した。
まだ火照る彼の身体を抱きしめたまま、意識の帰還を待つ。
起きたら風呂場に直行だなぁ。

えと。そういえば。
今夜のメニューは…どうしよう。


ふたりだけの、この愛すべき Crazy OrdInary Days―…。


《おわり》

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